仕事のパフォーマンス低下も? 新入社員含め20歳代の男性の肥満率が増加

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「20代は不健康な生活でも若いから大丈夫!」は大きな間違い。

新入社員の健診結果や会社の定期健康診断結果を見てみると、20歳代男性でも肥満傾向の方が多く、なかには生活習慣病のリスクが高い社員もいました。
厚生労働省の国民健康・栄養調査によると20歳代男性の肥満率は増加し、平成29年度では肥満率が26.8%となっています。
20歳代は若いから食生活に意識を向けなくて大丈夫という意識が潜在的にあるためか、健康意識は低い印象を受けます。
肥満の要因とされる生活習慣は仕事のパフォーマンスとも関連しています。
仕事で力を発揮されたい方は、ぜひ健康的な生活を心掛けてほしいと思います。

20歳代男性でBMI(肥満度を表す指数)が高いほど40歳代での高血圧や糖尿病のリスクが

20歳代男性でBMIが高いほど40歳代で高血圧や糖尿病の有病率が増加。
また、それに伴い医療費も高額になる傾向が見られたとの研究報告があり、若年層への肥満対策は喫緊の課題となっています。
20歳代男性の生活習慣として「朝食の欠食」「運動習慣」「睡眠時間」が課題としてあげられます。
朝食を抜いてしまうことで、お昼の食事から吸収されるエネルギーが脂肪として蓄積されやすく、また自炊より外食が多いことが脂質の過剰摂取につながります。
食生活の乱れに加え、20歳代男性は運動習慣のない方が71.1%、睡眠時間6時間未満が42.1%と、生活習慣すべてにおいて不健康な状態が伺えます。
年を重ねるごとに生活習慣を変えることは難しくなります。
早めに健康生活へ行動を移していくような支援が必要です。

*1 畑中陽子「20歳代男性のBMIならびにその後の体重変化が40歳代における高血圧・糖尿病有病率および医療費に及ぼす影響」産衛誌2012;54 (4):141-149
*2 厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査」

セルフケア

健康的な生活習慣へシフトし、活力のある毎日へつなげていただきたいと思います。
以下、若年層の生活習慣で意識してほしい項目を記載します。

☑ 糖質・脂質・たんぱく質・食物繊維・ビタミン類などそれぞれの栄養素を意識して食事を選ぶ
☑ 朝食はしっかりと!
糖質・脂質・たんぱく質・をバランスよく摂取。
コンビニの場合:ツナマヨおにぎり、サンドウィッチ(野菜も一緒に取れて便利)
※ 総菜パンや菓子パンは糖質や脂質が多いため控えましょう
☑ 夕食は脂質の控えめを意識して!
赤みの多いお肉か魚を選び、揚げ物よりは焼く・炒めるといった調理法の食品を!
とんかつ → 生姜焼き
☑ 腹八分目を意識して
☑ 運動する習慣を
運動は高い目標を立てず、1日1日意識して取り組み、習慣化していきましょう!
運動は身体的な健康度を高めるのではなく、ココロの健康度も高めます。
また質の良い睡眠につながりやすいことから、毎日の活力・仕事のパフォーマンスも高まります。
・徒歩で通勤や意識し、階段を使用する
・帰宅後に筋トレを取り入れる など
☑ 規則正しい睡眠を
睡眠は脳だけではなく、筋肉や臓器、血管などのメンテナンスを行う大切な時間です。
必ず睡眠時間の確保を意識しましょう。

企業としても若年層に向けた健康対策を

特定健診など中高年に着目した健康課題が多く、を行い、生活習慣病の予防に国や企業も取り組まれています。
しかし、生活習慣病は若年層の健康状態から大きく影響しています。
会社として健康教育の場を設定していただく必要があります。

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金城志織

金城志織株式会社ドクタートラスト 産業保健師

投稿者プロフィール

総合病院で看護師を経験したうえで、大学時代より興味のあった予防医学の分野で活動したく、現在は産業保健師として働いています。幸福は健康から! そのために働きながら皆さん自身が健康に取り組める、また過ごせるような情報をお伝えしていきたいと思います。
【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、人間ドック健診情報管理指導士
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】https://doctor-trust.co.jp/form/hokenshi/

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