日本人よ、もっと休もう!世の中には、こんなに変わった有給ルールがある

5月もすでに中旬です。
来月のカレンダーを見て、祭日が皆無であることに落ち込んでいる方もいるのでは。
お休み、ほしいですよね。
ところで皆さんは、2018年度の有給休暇をどれだけ消化できたでしょうか。
2018年12月10日に総合旅行サイトエクスペディアの日本語サイトエクスペディアジャパンより発表された「世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2018」によると、なんと日本人の有給休暇消化率は50%。
3年連続で世界最下位と、まったく喜ばしい順位ではありません。

日本人は、休みたくないから休まない?

19カ国のうちの有給休暇取得率を見てみると、ヨーロッパ諸国の取得率が高い傾向にあり、アジア諸国が低い傾向にあります。
そのなかでもさらに低いのが現在の日本です。
これだけ下位に位置していると、本当は日本人だってもっと休みたいと思っているに違いないと思わずにいられません。
しかしながら驚くべきことに、休み不足だと感じている日本人の割合は53%で、19カ国中9位。
もっと休みがほしい!と思っている方は意外にも少ないようです。
有給が年間30日も付与され、有給休暇取得率100%のフランスでも64%の人は休みが少なく感じているにもかかわらず、なぜ日本では半数の人が休み不足と感じていないのでしょうか。
その理由として、有給休暇の取得に罪悪感を感じる方の割合が58%と、19カ国中日本が1位であることが関係していると考えられます。
ということは、罪悪感を感じずに有給休暇を取得できるようにすることが、休みを取りやすくするうえでは重要ですね。
以下では、有給取得への罪悪感方を払拭し、有給休暇取得率を上げるための施策を実行している企業の例をいくつか紹介したいと思います。

4連休取得!コンサート休暇!~おもしろ制度で休暇取得率向上~

ヘルスケア、医療系人材サービスを行っている株式会社グッピーズはでは、有給休暇の取得率を54%から83%に向上させることに成功しました。
有給休暇取得率を向上させた大きな要因だと考えられている新たなルールが、「4連休以上の連続休暇を取得しても構わない」というものです。
このルールによって社員は金土日月の4連休を取ることができるようになりました。
これにより従業員は、海外旅行などプライベートの予定に合わせて計画的に研究休暇を取れるようになったのです。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社は、まず部長以上の管理職が率先して長期有給休暇を取得することから取り組み始めました。
それにより正社員が罪悪感を感じることなく有給を取得できる環境を作り上げ、さらには不在者の代理を誰かが勤められるようなサポート体制を作り上げたのです。

株式会社salt worksでは、 おもしろ社内ルールとして、バーゲンセール半休や、コンサート休暇があります。
これはバーゲンに行くことを宣言すれば年2回、無条件で半休を取れるものや、どうしても行きたいライブやコンサートの日に半休を2回または1日全休とすることが可能なルールです。

パスクリエイト株式会社で設けられている「ずる休み休暇」は、3ヶ月に1度、ずる休みさせてくださいと素直に申告することで、当日でもいつでも有給を取得することができます。

他社の取り組みを参考にしつつ、自社に合った方法で

どれも目新しく、自分の企業にもこんな制度があったら嬉しい!と思うような有給ルールばかりだったと思います。
ほかにも、ここでは紹介しきれない多くの企業で、社員のやる気をアップさせるような有給ルールがあったので、有給取得率をアップさせる方法に悩まれている方は他社の取り組みを参考にしてみるといいかもしれません。

<参考>
・ エクスペディアジャパン「世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2018」
・ 株式会社グッピーズ「有給取得率が54%から84%に上がった施策とは! ~有給休暇の義務化はこれで解決~(PDF)」
・ 株式会社ソルトワークス「おもしろ社内ルール」
・ パスクリエイト株式会社「社員満足度向上への取組」

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