宣言するだけで変わる!衛生委員会活性化のポイント

私は、今までさまざまな企業に訪問し、それぞれの衛生管理の現場に触れてきました。
今回はその中でも、今回は衛生委員会の活性化についてのポイントをご紹介いたします。

産業医と衛生委員会

皆さんの職場では、どのように産業医に協力を求めていますか?
先般、「職場巡視は2か月に1回以上」とされる省令改正がありましたが、それを受けて産業医の事業場への訪問を2か月に1回とする契約提案が世の中では増えているようです。
ただこれは、毎月の衛生委員会に産業医は参加しない、ということが前提になってしまいます。
衛生委員会は、労働安全衛生法上、月1回の開催、そしてその議事録保管が義務化されています。
産業医はその衛生委員会の構成員で、委員会の活性化には欠かせない存在です。
毎回の訪問がないなかでの衛生委員会は審議が停滞しがちである、と企業の話を聞くたびに私は感じてしまいます。
しっかりと産業医の意見が聞けるような衛生委員会を開催すること、これが活性化への第一歩です。

衛生委員会ほど企業によって充実度に差が出るものはない

衛生委員会が活性化するか否か、その差はどこで生じるものなのでしょうか。
以下あくまで私が見てきた企業に限っての話ですが、ポイントとなっているのは 経営者が活用を宣言し、運用していくこと
正直、これがすべてといってもいい気がします。

「法律で決まっているからなんとなくやっている」「委員任せ」これでは活性化するはずはありません。
経営者が衛生委員会の役割をしっかりと認識し、その運用に関しての方針をしっかりと社内で宣言すること
お話を聞くと、これをきちんと行っている企業は本当にわずかです。
会社の従業員の皆さんの健康状態、その管理について話し合うのが衛生委員会です。
現場からあがってきた声を、会社の経営と結び付け対応を進めることができるのは経営者しかいません。
その経営者が衛生委員会の重要性を説き、委員である社員もその方針に基づいて委員会に参加することで「定期報告のみ」であった委員会が変わっていく現場をこれまでいくつも見てきました。

また経営者が委員会からの意見をしっかり受け止め、議事録へのレスポンスをきちんと行うこと。
委員会の意見を全面否定!なんていうのはもってのほかです。
しっかりとその意見に耳を傾け、実現の難しいものであればその理由をしっかりと回答する。会社の健康管理に関する経営者と委員(従業員)の信頼構築を行うこともポイントになります。

健康経営の中核をなす衛生委員会の運用を

健康経営、何をしたらいいんだろうとお悩みの経営者の方も多いのではないでしょうか?
まずは衛生委員会を活用することからはじめてみてはどうでしょうか!
会社の改善すべき点のヒントが間違いなく見えてくることでしょう。

現状活用できていないと感じているのであれば、まずその活用を社内で宣言することから始めてみましょう!

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