笑いと健康の関係

思い切り笑ったあと、なんだか気持ちも身体もスッキリすると感じたことはありませんか。
最近では「笑いヨガ教室」なども増えて起きており、笑いと健康の関係が注目されています。
また、「笑い」によって、精神的な側面だけではなく身体的側面にも効果があるということが、研究によって明らかになっています。

笑いとNK細胞の関係

私たちの身体には、身体に悪影響を及ぼす物質を退治してくれるNK細胞というものがあります。
このNK細胞は、身体をがんや感染症から守る役割をになっています。
NK細胞はストレスに弱く、ストレスが強くかかると活性が低下してしまうという特徴があります。
このようにストレスとNK細胞の相性は決していいとは言えない一方で、「笑い」とNK細胞の相性はとても良いとされています。
笑いが発端となりNK細胞が活性化し、免疫力が高まるという効果があるのです。

笑いの効果

NK細胞との相性が抜群な「笑い」ですが、実はこれ以外にも、笑いにはプラスの効果があります。
以下では、「笑いの効果」をご紹介します。

運動効果が得られる

笑うことによって筋肉が刺激されます。
15分笑うことで、消費されるカロリーは約40kcal!
これを毎日続けることによって2キロ/年の減少が望める計算となります。

自律神経が整う

自律神経のバランスが崩れると体調不良へとつながります。
笑うことによって副交感神経が優位となるためリラックス効果が得られると言われています。

痛みの軽減

笑うことにより、ランナーズハイのような状態となり痛みの軽減につながるといわれています。

脳の活性化

笑うことによって、脳の血流量が増加します。
また、脳波もリラックス状態となり脳の活性化が導かれます。

笑いのコツ

「笑い」といっても色々な種類があります。
たとえば、「静かな微笑み」や「声をあげての笑い」などは、同じ「笑い」でも異なりますよね。
効果的な笑い方は、「意識的に声を出して笑う」です。
意識的に声を出して笑うことで、脳だけではなく全身に与える運動効果が高いといわれています。
ぜひ声を出して笑う機会を増やしてみてください。
年齢を重ね、あまり笑わなくなったという方は多いかと思いますが、この機会に日常生活を「笑い」でいっぱいにしてみてはいかがでしょうか。

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砂川菜美株式会社ドクタートラスト 産業保健師

投稿者プロフィール

行政保健師として、乳児から高齢者まで幅広い世代の方々の健康に携わる中で、働く世代の健康増進の難しさと重要性を感じ、現在は産業保健師として活動しています。
健診事後措置や面談などの基本業務はもちろん、健康管理体制構築サポートや健康セミナーなど多方面で活動中。これまでの経験を活かし、それぞれのライフスタイルに寄り添った情報提供を行ってまいります。
【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、健康運動指導士、人間ドック健診情報管理指導士、NARD JAPAN認定アロマアドバイザー
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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