毎日がハッピーに過ごせる、就寝前たった5分の習慣

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ポジティブ心理学とは

みなさん、ポジティブ心理学という学問を聞いたことはありますか?
心理学は、これまでうつや統合失調症などのこころの病や、負の感情、問題行動などをテーマに、ネガティブなことや、マイナスな状態を解消するにはどうすればよいかに興味関心が注がれてきた背景があります。
その結果、気分の落ち込みのメカニズムが明らかにされたり、こころの病の治療法がどんどん確立されてきましたが、活きいきと人生を送るためにはどうすればよいか、ということはあまり注目を浴びてきませんでした。

そんななか、「学習性無気力」という、うつ状態のメカニズムを発見したセリグマン博士が、うつというマイナスの状態は改善してもゼロに戻るだけで、そこから幸せな状態になれない人が多いことを問題視し、どうすれば人が強みや長所を生かしてハッピーに生きられるかを研究をしていこうという動きから、ポジティブ心理学が生まれました。

ハッピーなるための実験

では、「どんな行動」が人を幸せにするのでしょうか?
「幸せになるための方法は?」と聞くとちょっと胡散臭いと思われるかもしれませんが、実際にそれを科学的に突き止めるための介入研究が行われてきています。
今日はその一つをご紹介したいと思います。

セリグマン博士らは一般の参加者を募り、ランダムに以下のグループに分けました。
そして、それぞれの課題を1週間実施してもらいました。

① 感謝の訪問グループ
親切にしてもらった人へ感謝の手紙を書き、その人を訪問して手渡す

② 人生で一番良かったことグループ
人生で最高だった時のことを書き、自分の強みをじっくり考える

③ 3つの良いことグループ
毎晩その日に起きた良いことを3つ書き、その理由も考える

1週間、課題に取り組んでもらった結果、幸福度が高くなったグループはどれだと思いますか。

一番ハッピーになったグループは?

答えは、なんとすべてのグループが実験前より幸福度が向上しました!

このとき、1番幸福度が高かったのは①のグループで、②、③がそのあとに続くという結果でした。
しかし、半年間の追跡調査を行ったところ、①と②のグループの効果は徐々に減少していったなか、③のグループの幸福度は右肩上がりに上昇していったのです。
それだけでなく、この実験の実施期間は1週間でしたが、この課題を自主的に継続している人の方がより幸福度が高いこともわかりました。

重要なのは、継続できること!

この研究から何が読み取れるでしょうか。
①と②の行動は直後に高い効果がみられるため、即効性を求める際に実行するとよいかもしれません。
しかし、感謝の手紙を書いて訪問したり、人生で最高だった時のことを書いて強みを内省するのは、毎日続けようと思うと、ハードルが高く、なかなか難しいものです。

一方で、一日の終わりによかったことを3つ探すのは、簡単であるため、継続しやすい行動です。
加えて、じわりじわりと幸福度が上がり長期的な効果が期待されるとなると、皆さんもやってみようかなという気になりませんか?

嫌なことがあったり、上手くいかなかったと思える日でも、大なり小なりよいことは何か起きているはずです。
寝る前に良いこと探しをすることは、気持ちを切り替え一日をリセットするきっかけになりますし、メンタルのセルフケアとして良い習慣になるはずです。

また、良いこと探しをするときは、睡眠への影響を考慮して、ブルーライトを浴びてしまうスマホやパソコンに入力するのではなく、ノートや日記帳に書き出してみることをお勧めします。

※睡眠への影響については、以下の記事を参照ください。

<参考>
Seligman,M.E.P., Steen,T.A.,Park,N.,&Peterson,C.”Positive Psychology Progress: Empirical Validation of Interventions.”(American Psychologist,2005,60(5),410-421)

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福田サーシャ

福田サーシャ株式会社ドクタートラスト 公認心理師

投稿者プロフィール

日々活きいきと働き、自己実現していくためのセルフケアのヒントをお伝えしていきます。

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