アサーションで表現スキルを磨こう

こんにちは、産業カウンセラーの田野です。

さて、早速ですが私たちが社会に出て実生活を送るうえで避けて通れないものがあります。
それはコミュニケーションです。
社会で目的を達成するためには、円滑にコミュニケーションを行い、さまざまなスキルを利用し、効果を高めていくことが求められます。

今日は、このスキルのうち「アサーション」について取り上げてみます。

日々の対人関係において、相手を怒らせずに自分の主張や、やりたいことをそのまま伝えられたらどれだけ楽だろうかと思ったことはありませんか。
そういった自己主張のスキルのことを専門用語でアサーションといいます。

アサーションとは

アサーションとは、主張性とも呼ばれることがありますが、単なる自己主張とは違います。
自分と相手の両方に敬意を払い、相手の立場や権利を尊重しながら、自分の欲求や感情などを率直に表現することです。

アサーションの実行スキル

アサーションを成功させるためには、次の9つのスキルが有効的だともいわれています。

1. 主張する価値があるかどうか、自問してみる
2. タイミングに注意を払う:相手の置かれている状況を考慮する
3. 「私メッセージ」を使う:私を主語に使うことによって提案型になる
4. 否定ではなく肯定的に使う
5. 具体的に言う:自分の意図を相手が感じやすいように
6. 依頼の言葉の基本形は「感情 + 説明理由 + 依頼内容」
7. 断りの言葉の基本形は「謝罪(感謝) + 説明理由 + 断りの表明 + 代替案」
8. 非言語チャンネルを使う:言葉だけではなく身体的動作を利用する
9. 聴くスキルを使う:自分の主張の合間に生じる相手の応答にも注意する

私もこれらを身につけるため、日々意識をしてトレーニングしています。

非言語コミュニケーションスキル

対面的コミュニケーションは、言語・非言語併用のコミュニケーションから成り立っています。
多くの場合は、非言語コミュニケーションが言語的コミュニケーションを補強していますが、ときには非言語コミュニケーションが主として大切になることもあります。

非言語コミュニケーションには、身体動作、空間行動、身体接触、準言語(話す速度や声の大きさなど)の4種類あります。
コミュニケーションと一口にいってもさまざまな分類があるということです。

「少し難しいな、意識してもなかなかできそうにないな…」と思うかもしれません。
しかし、特にアサーションはトレーニングすれば誰しもが使うことのできるスキルです。

あなたのコミュニケーション能力がアサーションに近づけば、きっと人間関係や環境が豊かになっていくことでしょう。

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田野優人株式会社ドクタートラスト 産業カウンセラー

投稿者プロフィール

日本の働き方、メンタルヘルスのあり方に不信感を抱き、大学では社会学を専攻。卒業後、健康経営のコンサルタントの道を進むべくドクタートラストへ入社。今まで延べ500社以上の企業へ訪問し、産業保健体制の実態を目の当たりにしてきました。また、産業カウンセラーとしても日々、悩みを抱える方々との面談を行っています。
【保有資格】産業カウンセラー
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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