働き盛りの男性は特に注意!~2018年度も風疹が大流行の兆し~

2017年度の風疹の流行をご記憶の方も多いと思いますが、現在、首都圏を中心に風疹の流行が報道されています。
(最近、人気ドラマ「コウノトリ」でも紹介されました)

通常、風疹の流行は1月から7月に発生するといわれています。
しかし、2018年度は時期が若干遅れており、2017年度の同時期にくらべ、罹患者数は約10倍以上で、全国の患者のうち約4分の3が関東地方に集中しており、特に30代から50代の男性が発症しているようです。

多くの方はすでにご存じだとは思いますが、風疹についての知識を再確認して感染予防に努めてください。

妊婦が感染すると、子どもに先天性風疹症候群のおそれも

風疹は感染すると約2~3週間後に発症し、発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。
20~30%は無症状の場合もありますので、知らないうちに感染する場合もあります。

* 妊娠20週目ごろまでの女性が感染すると、先天性風疹症候群(目や耳、心臓などに障害があらわれる)を持つ子どもが生まれることがあります。

感染力はインフルエンザに比して圧倒的

感染した人の咳やくしゃみ、会話などでウィルスを含んだ飛沫が飛び散り、これを口や鼻から吸い込むことにより飛沫感染します。
また、風疹ウィルスは感染力が強く、インフルエンザの2~4倍ほどの感染力があるといわれています。

ワクチン接種で90%予防できる

風疹はワクチン接種によって90%の高い確率で予防が可能です。
ただしこの時のワクチンが生ワクチンであるため、妊婦は接種を受けることができません。
妊娠の可能性のある女性は、妊娠前に2回接種することが望ましいとされています。

40代以上の男性は、接種をしていない可能性がある

基本的に2回接種が推奨されていますが、2018年11月現在39歳以上の男性は接種をしていません。
医療機関にご相談のうえ、感染予防に努めてください。
ご参考までに、年齢・性別ごとの接種回数を掲載します。

28歳6か月未満(男女)2回接種
28歳6か月~39.6か月(男女)1回接種
39.6か月~56.6か月 (女性)1回接種
39.8か月以上 (男性)0回 感染のリスクあり
56.6か月以上 (女性)0回 感染のリスクあり

不要な外出を避けましょう

風疹感染の対策として、満員電車や不要な外出を避けましょう。
また、海外旅行(特にベトナムやカンボジアなど)の際は注意してください。

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