採血中に具合が悪くなるのは、なぜ?

採血中に具合が悪くなるのは、なぜ?

新年度を迎え、早い所ではそろそろ会社の健康診断の時期、もしくはもう終了という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、健康診断の項目中、多くの方が苦手としている「採血」について、気になる症状のメカニズムをお伝えします。

採血後のフラフラ・・・実は・・・

針を刺し、痛みを伴うことから苦手とする方が多いですが、中には採血中・採血後に気分が悪くなる、倒れてしまうという方もいらっしゃいます。
実はこれ、VVR(血管迷走神経反射)といわれる血管の反射によって起こっている症状なのです。

原因

針が皮膚に刺さることでの痛み・恐怖等のストレスから、迷走神経(心拍を遅くし、血管の緊張を緩める神経)が緊張状態になることから引き起こされます。
この反射により血管が拡張し、一時的に循環血液量が低下するため、手足や脳へ十分な血液が送られなくなります。
その結果、立ちくらみ・めまい・冷や汗・手足の痺れ・顔面蒼白・悪心・嘔吐といった症状が起こるのです。
これらは特に採血終了直後に多く見られますが、採血中に出現する場合もあります。

対処法

・採血中に起こった場合はすぐに針を抜き、中断する。
・足元を高く上げた状態で横になってもらう。
・深呼吸を促し、水分補給で様子をみる。

一時的なもので回復が早いことが多いですが、念のため起き上がる際には血圧測定をし、上記症状が再度出現しないか観察しましょう。

またこのような経験がある方は、次回以降採血する際、必ず採血をする看護師に事前に伝えておきましょう。
VVRの既往があるという事前情報があれば、実施する側も安全・安楽に採血を受けられるよう対応の工夫ができます。

採血の度にこうした症状の起きやすい方は、横になった状態で採血を受けることをお勧めします。
こちらも、対応は看護師の指示に従います。

苦手な方にとっては、本当に嫌な検査だという採血。
ですが、血液からしか分からない身体の情報もあり、この結果によって、初めて病気が見つかることもあります。
毎年の健康診断が憂鬱だという方も、最低年に1回は、きちんと採血を受けましょう。

林 晴香

林 晴香株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

DT保健師の林です。
産業保健分野に限らず、健康に関するお役立ち情報を配信できればと思っております。

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