働く女性は「ブラック企業」以下

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働く女性は「ブラック企業」以下

衝撃のデータがある。
「日本の働く女性」は、世界一寝ていない。
過重労働が注目されている昨今だが、日本の働く女性は、「ブラック企業」に勤める男性よりも、さらに睡眠時間が少ないというのだ。

しかし、男性の“家庭進出”はなかなか進んでおらず、依然として、家事・育児の負担は妻に重くのしかかっている。
職場と家庭のWワークに追われ、「日本の働く女性」は「ブラック企業」以上に睡眠不足に陥っている。
特に、ワーキングマザーの1日の労働時間は、家事育児も加えると、ざっと13時間以上。
この猛烈な忙しさは、まさに過重労働と同じだ。

ここ数年、出産後、育児休業を取得し、職場復帰する女性が飛躍的に増えた。
フルタイムで働く女性の育休取得率は83.7%(10年度)。
その後、職場に復帰した女性の割合は92.1%となっている。
これはすべて「家事育児をしない男性」が原因なのだろうか。
そうとも言えない。

なぜなら、男性が家事・育児を優先できないのは、「日本の会社は、仕事より“私事”を優先する従業員を罰する」傾向があるからだ。
たとえば、日本の伝統的な企業に勤める男性が、「子どもの保育園のお迎えがあるので、会議を欠席します」なんて言おうものなら……。
ましてや、「育休を取得させてください」なんて願い出ようものなら……。
それは、ほとんど「私は出世競争から離脱します」と宣言するようなものである。
周囲に「終わったな」と思われ、干されてしまうのが、日本の現状ではないだろうか。

一方、北欧等では、「夫婦分担家事育児」が当たり前。
育児に積極的でない男性は、「人間的でない」と世間から白い目で見られるという。
このように、国の制度や会社が、総出で男性の家事育児労働への参画を促さない限り、男性の育児参加率は高まらないかもしれない。

ワーキングマザーの過重労働が改善されることを願うばかりだ。

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高橋 さなえ

高橋 さなえ株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

会社員時代に産業保健に興味を持ち、保健師になりました。
企業勤めの経験を活かし、はたらく人にとって身近なテーマを発信させていただきます!

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