仕事の成功にもつながる「歯の健康」

歯と口の健康と仕事

有能なビジネスパーソンである率の高い富裕層は、歯や口の健康についての関心度合や知識を持っているかを示すデンタルIQが総じて高いことがわかっていることや、外見に気を使っている人ほど、幸福感が高くなっていることがわかっているなど、歯と口の健康管理は、仕事に大きく関わっているといえます。
なお、欧米諸国では「歯と口の健康が仕事の成功を決める」といわれるほど、歯と口の健康は大切なものとされています。

また、6月4日~6月10日は歯と口の健康週間になっており、本年度の標語は「のばそうよ 健康寿命 歯みがきで」となっています。

これを機会に、ご自身の自分の歯と口の健康管理について見直してみませんか。

歯と口のトラブル

歯のトラブル、口のトラブルの代表的なものに、虫歯・歯周病があります。

虫歯

ミュータンス菌がプラーク(歯垢)の中に酸を生成し、それによって歯が溶かされてしまうことで起こるものです。
虫歯は初期の頃には痛みなどはありませんが、進行してしまうと痛みが強く出るだけでなく、自分の歯を失ってしまったり、頭痛や吐き気など全身症状が現れる可能性があります。

歯周病

歯周病は、歯と歯肉の境界がきちんと磨けておらず、プラークが蓄積することがひとつの原因で、歯肉の辺縁に炎症が起こるものです。
初期の場合、痛みはほとんどありませんが、進行すると歯を支える土台が溶けてしまい、自分の歯を失ってしまったり、動脈硬化などメタボリックシンドロームとの関係性もあることが示唆されており、全身症状が現れる可能性があります。

虫歯、歯周病の両方にいえることは、次の2つです。

  •  予防には、プラーク(歯垢)を蓄積させないことが重要
  •  治療を後回しにしていると、自分の歯を失うなど重症へつながり、治療が長くかかるなど、仕事のスケジュールやプライベートに影響してしまう

歯と口の健康を守るために

歯と口の健康の大敵「プラーク」をためないためにできることはなんでしょうか。

ブラッシング

歯と口の健康を守るために自分で手軽に出来るケア方法はブラッシングです。

ブラッシングのポイントは、次の4つです。

  •  できるだけ、毎食後早めに行う。
  •  歯ブラシは磨く部分が小さめで、持ち手が太めで真っ直ぐなものを選びましょう。硬さは普通~ややかためを選びましょう。
  •  歯ブラシは、鉛筆の持ち方で軽く持ち、一本一本磨くように細かく、優しく磨くようにしましょう。強さの目安は、いつものブラッシングの強さで歯ブラシを肌に当てた際に、当てた部分の色がすぐに肌色に戻る程度だといわれています。
  •  歯間、端と歯肉の境界、歯の裏側、奥歯は磨き残しが多くなる部分のため、念入りに磨きましょう。歯間への磨き残しには、デンタルフロスや歯間ブラシの使用をおすすめします。

定期的な歯科通院

ブラッシングで取りきれなかったプラークは硬くなってしまうため、歯科にて取り除いてもらう必要があります。
また、歯科では正しいブラッシングの方法も教えてもらうことができます。
忙しく、なかなか通院が難しいという方もいらっしゃるかとは思いますが、先ほどお話ししたように、放置すると虫歯などへ繋り、より通院のための時間を作らなければいけないことになる可能性もあります。
3か月に一度は自分の歯をケアする時間を作られることをおすすめします。

歯と口が健康だと、痛みなどの症状がないだけではなく、他人に清潔なイメージを持ってもらえたり、笑顔に自信を持つことが出来、周りに明るいイメージを持ってもらえたりと、さまざまな面で良いことがあります。

そして、歯と口の健康を守ることが出来るのは自分自身。
ぜひ、歯と口の健康週間を機会に、ブラッシングや歯科通院など予防歯科にも興味を持たれてみてはいかがでしょうか。

歯と口の健康週間の期間中はさまざまな場所で歯と口の健康週間のイベントが実施されていますので、足を運ばれてみるのもお勧めします。

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吉尾 清乃株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

大学在学中に働く世代の方々の健康の大切さに興味を持ち、保健師になって約10年。今までいろいろな現場にてメンタル身体問わず健康の大切さをお伝えさせていただいてきました。働き盛りの忙しい時期にご自身の健康にいかに気を気を使えるか、これがこれからの人生100年時代をイキイキと生き抜けるかどうかに非常にかかっています。そのお役に立てるよう忙しい中でも読んでよかったと思える情報をお伝えしていきます。
【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、人間ドック健診情報管理指導士、健康運動指導士
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
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