連載第2回 福島先生の相談室~困った事例をひもとく~

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はじめに
今回は、前回より少し複雑な事例をひもといてみます。

 

Q【お悩み1】

Cさん(20代男性)はプロジェクトの進捗やチーム同僚の都合もお構いなし、肝心な時期でも自己都合でたびたび休みます。
「自分の能力や頑張りを認めていない」と会社や上司への不満が大きく、抑うつ状態となり休職してしまいました。
今後の復職に向け、どう対応したらよいでしょうか。

A【どうやって改善?】

Cさんに、復職前、どんな心構えで働いているか聞いてみました。
「プロジェクトが立て込んでいたり、期日が迫り忙しかったりするとき、急に同僚が自己都合で休んだらどう思う?」
Cさんは「むかつきます」と答えました。
それを聞いて「同僚もあなたのことをそう思っているかもしれないよ?」と、相手の気持ちを想像させる言葉を伝えたところ、彼は初めて他の人がどんな気持ちを抱えているか気づいたようです。
Cさんの課題は、人の立場になる経験が乏しく、「心理的に未成長」だったのです。
この一言で、復職後のCさんはこれまでの態度が劇的に改善し、「同僚や会社に報いたい。勤怠はできるだけ整えます」と、協調して積極的に業務に取り組むようになりました。

Q【お悩み2】

Dさん(50代男性)は大事な会議にも関わらず、ストンと寝落ちしてしまうことがあります。
仕事が立て込んで疲れがあるのかと心配し、負荷を下げるべく相談しているところなのですが、どうしたらよいでしょうか。

A【どうやって改善?】

Dさんは、生活の様子から病気の可能性があるとわかりました。
そこで「病院を受診してください」と言ったのです。
多忙はもちろんですが、受診の結果、「睡眠時無呼吸症候群」という病気であることがわかりました。
治療の結果、Dさんはすっかり良くなり、寝落ちはなくなったことに加え、バリバリ業務をこなすようになりました。

まとめ
いかがだったでしょうか。
業務の生産性向上に影響するものには、心理的未成長や、病気などの可能性もあるのです。

 

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福島 満美

福島 満美産業医・精神科医

投稿者プロフィール

上智大学文学部心理学科、産業医科大学医学部卒業。
精神科病院や複数の企業で、精神科医、常勤・嘱託産業医として勤務し、メンタルヘルス不調の休職・復職に数多く携わる。
復職支援プログラム立上げとマネジメントを行う。
産業医としてのキャリアは20年超。
精神保健指定医。

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