ストレスチェック業種別ランキングPart6「同僚とのコミュニケーション」

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全国の企業のストレスチェックから判明した業種別傾向分析シリーズ、最終回は「同僚とのコミュニケーション」というストレス要因を解説します。

最も少ない業種は「運輸」。以下「医療・福祉」「情報通信」「製造」

「同僚とのコミュニケーション」をランキング化したものが[同僚とのコミュニケーション]ランキングです。

「同僚とのコミュニケーション」とは、「職業性ストレス簡易調査票」中の次の3問の従業員による回答結果を合算した値です。

イ. 次の人たちはどのくらい気軽に話ができますか?/同僚
ロ. あなたが困った時、次の人たちはどのくらい頼りになりますか?/同僚
ハ. あなたの個人的な問題を相談したら、次の人たちはどのくらいきいてくれますか?/同僚

すなわち、同僚とのコミュニケーションのとりやすさや深さ、信頼関係についての指標です。全業種の平均値は8.1。
「上司とのコミュニケーション」の7.5よりも高い値であることから、同僚とのコミュニケーションのほうが上司とのそれよりも全般的に良好だといえるでしょう。

ランキングからみる問題点

表は、「同僚とのコミュニケーション」が乏しい業種ほど上位にランキングされています。
1位は「運輸」7.7。2位は「製造」「情報通信」「医療・福祉」の8.0でした。
運輸」は、「上司とのコミュニケーション」でも上位になり、課題が顕在化しましたが、「同僚とのコミュニケーション」においても問題がありそうです。

この業種は、もともと単独で行う仕事が多いことに加え、昨今は、ネット通販市場拡大の煽りを受けた宅配ドライバー等の過酷な労働実態が続々と明らかになっています。
労働者の過重労働によって会社の利益を確保しようとするかのような業種特有の労働問題が、本ランキングにおいては、「コミュニケーション」の問題として浮き彫りになったといえるかもしれません。

製造」「情報通信」「医療・福祉」も過重労働問題を抱える企業が散見される業種であり、その問題が「運輸」と同様、「コミュニケーション」上の課題として表面化したといえるかもしれません。

「同僚とのコミュニケーション」というと、それは「社員の問題」であって、会社には無関係のようにも思えます。
しかし、同僚と「気軽に話せない」「頼りにならない」「相談に乗ってくれない」といった職場であるとしたら、それはやはり「職場の問題」として捉えるべきでしょう。
この問題の背後には、必要以上の忙しさや、閉鎖的なムード、非協力的な仕事のしかたなどが存在することが考えられます。
それらの改善が「同僚とのコミュニケーション」を向上させ、ストレスを軽減し、ひいては健康リスクも低減させることができるのではないでしょうか。

企業がストレスチェックから学ぶべきこと

ストレスチェックの集団分析データから算出できる「健康リスク」および、「仕事の負担」「仕事のコントロール」「上司とのコミュニケーション」「同僚とのコミュニケーション」という4つのストレス要因に関して、全6回にわたってレポートしてきました。
各ストレス要因において、特に要注意の業種は以下でした。

仕事の負担:「建設」「卸売・小売」「金融
仕事のコントロール:「医療・福祉」「運輸」「公務
上司とのコミュニケーション:「生活・娯楽」「運輸」「医療・福祉
同僚とのコミュニケーション:「運輸」「製造」「情報通信」「医療・福祉

これらの業種は仕事のストレスが相対的に高く、疾病休業など健康問題のリスクを抱える可能性が高い点が心配されます。
本ランキングで上位にあがったことから各業種、各企業がこのリスクを認識し、職場改善に取り組むようになることを願って止みません。

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