平成29年度年末年始無災害運動がまもなく始まります!

師も走ると書いて師走。
年の終わりはいつでもあわただしく、師匠でさえもこの時期ばかりは忙しく立ち働くため師走ともいわれています。
お休みに合わせたシフトや休み前の点検などで、仕事のサイクルが普段と異なる状況になることも多くなります。
そんな年末年始こそ、災害等が起きぬよう、気を付けなければなりません。

異常なし!ダブルチェックで念入りに 年末年始もゼロ災害

平成29年12月15日~1月15日は厚生労働省が後援する年末年始無災害運動実施期間です。
昨年の労働災害による死亡者数は928人。
平成27年に比べて44人(4.5%)の減少となり、2年連続で過去最少とでした。
しかし、死傷災害という観点では、平成28年の死傷者数(死亡・休業4日以上)は117,910人で、平成27年から1,599人(1.4%)増加しています。

この運動は、働く人たちが年末年始を無事故で過ごし明るい新年を迎えることができるように、事業場の取り組み促進を図るべく、昭和46年に始まりました。
今年で47回目を迎えます。

年末年始に注意を促すすべきポイント

それでは実際に注意を促す必要のある内容について考えてみましょう。

■ 職場の大掃除
年末に合わせて大掃除を行う企業も多いかと思います。
大掃除のタイミングに合わせて、職場の安全と清掃を徹底しましょう。
また掃除をする際に大きな荷物を持ち上げたり、脚立などで物を下ろしたりと、普段とは異なる行動をとることも多くなります。
怪我などにも十分注意しましょう。

■ 非定常作業
年末年始に合わせた点検や、普段より少ない人員体制の中での作業など、非定常作業が増えます。
事前にしっかりとしたミーティングや用具の点検を行い、リスクや対処方法の共有も綿密に行いましょう。

■ 運転時の注意
12月は市街地であっても路面の凍結等が増え、交通事故の死傷者数や発生率もピークとなります。
長距離の移動の場合は出発前に移動先の天候の確認や、急ブレーキなど「急」運転はしないよう、普段以上に注意を行う必要があります。

■転倒災害
大掃除や職場の点検作業などにより、大きなものの転倒が発生しやすくなります。
通路の安全が保たれているか、ロッカーや棚などの転倒防止対策が適切に行われているかなども確認しましょう。

職場巡視を大切に

災害は事前の対策で減らすことができます。職場巡視はしっかりと行っていますか?
例えば以下のような職場巡視チェックリストを常日頃から利用し、改善することで、より安全な職場へと近づけることがあります。
ぜひ参考になさってください。

職場巡視チェックリスト(ドクタートラスト保健師監修
平成29年度 年末年始無災害運動特設ページ

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大沼 泉株式会社ドクタートラスト ストレスチェック研究所

投稿者プロフィール

結婚・出産・育児といったライフイベントを乗り越えながら女性がいきいきと働くには、どんな職場環境が望ましいのか。ブラック企業から転職し、産休育休を経た経験をもとに、産業カウンセラー、そして働くママ社員の立場からさまざまな情報をお伝えしてまいります。
【保有資格】産業カウンセラー
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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