厚生労働省発表「過重労働解消相談ダイヤル」について

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試用期間を理由に残業代が支払われない。月の残業は200時間程度にまで達するが改善の気配がない。
所定労働時間は朝6時からの勤務であるが、朝3時や4時など前倒しで勤務させられている。
タイムカードを定時で打刻するよう会社から指示されており、残業代は支払われていない。
これは厚生労働省相談ダイヤルに寄せられた相談内容の一部です。
今回は過重労働相談ダイヤルの結果を元に、過重労働について紐解いてみたいと思います。

厚生労働省実施の過重労働解消にむけた相談窓口

平成29年11月24日(水)、厚生労働省より「過重労働解消相談ダイヤル」の相談件数が公表されました。
こちらの相談窓口は平成29年11月1日(水)から11月30日(木)までの1か月間実施された「過重労働解消キャンペーン」の一つ。
同年10月28日(土)9:00~17:00にフリーダイヤルによる全国一斉の相談窓口を開設し、各都道府県の労働局担当官が相談・アドバイスなどを行うというものでした。
過重労働解消キャンペーン : http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/roudoukijun/campaign.html

相談の多かった業種は1位は保健衛生業

1日で寄せられた相談件数はなんと合計367件にも上りました。
最も多かったのが「長時間労働・過重労働」に関係するもので、136件。次いで「賃金不払残業」が110件、「パワハラ」が28件という結果となりました。
また、相談が多かった業種は、1位が保健衛生業47件、続いて商業45件、製造業41件となりました。

今回の相談に対して、ただのキャンペーンとして行った相談窓口という立ち位置にとどまらず、内容が労働基準関係法令上、問題があると認められる事案等については、相談者の希望を確認したうえで労働基準監督署に情報提供を行い、監督指導を実施するなどの必要な対応を行ったと発表。
具体的に対処をすることで過重労働の解消に努めていく姿勢を示しました。

相談内容一部も公開されておりますのでぜひご確認ください。
「過重労働解消相談ダイヤル」相談事例:http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11202000-Roudoukijunkyoku-Kantokuka/0000185753.pdf

改善するためには

しかし、大切なことは、相談件数を発表することではなく、相談内容を元に環境を改善していくことです。
今回、「過重労働解消相談キャンペーン」の施策の中で、過重労働解消のためのセミナーの開催がありました。
自主的な過重労働防止対策を推進することを目的として、9月から11月を中心に全国で合計66回開催されました。
無料で参加することができ、さらに平成29年12月~平成30年1月末までは個別のセミナーも開催しているようです。

過重労働をなくすためには、過重労働を許さないという職場環境へと風土から作り変える必要があります。
そのためには、各企業の経営側の意識改革が必要となってきます。
こうしたセミナーに一度参加してみることで、過重労働を無くすことのメリットや方法が見えてくることもあるかもしれません。
これを期に貴社の体制について考え直してみませんか?

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