コア・ビリーフ~人間関係で「怒り」を抱えやすい人へ~

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仕事をしていく上で、上司や部下、同僚との関わりを避けて通ることはできません。
その中でも、相手に対して「怒り」を抱くことが多いと感じる方は、是非今回ご紹介する「コア・ビリーフ」という視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。

コア・ビリーフとは

コア・ビリーフとは、個人が正しいと思っており、その人の中核にある信念や価値観のことです。
「こうあるべき」という無意識の理想像とも言い換えることができます。

また、コア・ビリーフは個人の中だけでなく、同じ目的を持った集団や仲間意識を持ったグループの中にも存在します。
日本人は比較的帰属意識が高いため、そうした集団のコア・ビリーフに従おうとする気持ちも強い傾向にあります。

人間関係の問題はコア・ビリーフの押し付け合いから生まれる

働く上で何らかのストレス・悩みを抱えている人は多いですが、常にその上位にあるのが人間関係の問題です。
人間関係の問題が起こる原因には、必ずと言っていいほどコア・ビリーフの押し付け合いが存在します。
コア・ビリーフそれ自体は大事なものですが、それを他人に押し付ける行為はたちまち争いを引き起こしてしまうのです(上司・部下という関係であっても)。

自分と他人はあくまで全く違う人間であって、他人には他人の自分の理想とする姿があるものです。
そこに自分の理想を押し付けることは、無謀なことなのです。
自分に厳しい人ほど自分のコア・ビリーフに他人を従わせようとする傾向が強いので気を付けたいところです。

自分が怒った(納得できない、イラっとした)ときこそ、コア・ビリーフを認識しやすい

では、あなたのコア・ビリーフは何ですか? と聞かれて答えられるでしょうか?
コア・ビリーフは自分の育った家庭環境や、経験からくる教訓に基づいていることが多いので、ほとんど無意識に身についているものです。
したがって、自分では認識しにくいものです。
そのため、自分のコア・ビリーフを認識するには、あえて客観的に意識をしてみるほかありません。
コア・ビリーフをもっとも意識しやすい場面は、他者との摩擦が起こる場面です。

特に、
自分が怒った(納得できなかった、イラッとした)理由
怒った(納得できなかった、イラッとした)結果、相手にしてほしかったこと
は、自分のコア・ビリーフにあたります。

自分はどのような相手にどのような場面で怒りやすいのか?どのようなコア・ビリーフが自分に怒りをもたらす傾向が強いのか? を把握することができます。

また、「自分が相手にしてほしかったこと」と「相手が実際どうなったか(相手の反応)」にギャップがある場合、あなたのコア・ビリーフが相手を傷つけたり不快にさせたりしている可能性もあります。

他者との摩擦が起こった場合、自分の主張は有効的に働いたのか?はたまた自分の個人的な感情をぶつけただけで何もプラスに働かなかったのか? と冷静に考えてみることが、自分のコア・ビリーフを客観的に捉える機会となります。

多方面的に考えてみる(リフレーミング)

自分のコア・ビリーフを押し付けず、他者との摩擦を減らすためには、リフレーミングという方法があります。
※リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みを外して、違う枠組みで見ることを指します。つまり、フレームを変えることで、出来事に別の視点を持たせるものです。

例:コップに水が半分入っている時、「半分しか入っていない」というフレームと「半分も入っている」というフレームでは物事の感じ方が異なってくる。
◆上司の場合◆
忙しい時に部下が当たり前のことを聞いてきて煩わしく思い叱責してしまった。
(当たり前のことを他人に聞くべきではない、というコア・ビリーフ)
~~リフレーミング~~ 自分は経験も長く当たり前だと思っていることが、経験の浅い部下にとっては当たり前のことではないのでは?

⇒ 経験が浅いことを十分に配慮に入れた教え方が出来ていなかったのではないか?という新しい見解の発生!

◆部下の場合◆
上司は分からないことを聞くと「どうして分からないのか」と無遠慮に一蹴してしまう。
(分からないことは率先して質問するのが正しい、というコア・ビリーフ)

~~リフレーミング~~ 本当に上司に聞かなければ分からないことなのか?今すぐにすべき質問だったか?
⇒ まずは自分で理解する努力をしてみるべきではないか?という新しい見解の発生!

人間関係でストレスが生じた場合は、是非コア・ビリーフの把握とリフレーミングを試してみてはいかがでしょうか。

高橋 さなえ

高橋 さなえ株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

会社員時代に産業保健に興味を持ち、保健師になりました。
企業勤めの経験を活かし、はたらく人にとって身近なテーマを発信させていただきます!

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