そのストレス、人間関係が原因では・・・?

仕事を行う上で、人間関係を構築することが大事だと、常々いわれています。

上司、部下、先輩、後輩等、組織には様々な人達が所属しています。
また役職や社歴、性別等も異なります。
仕事は決して1人では行えず、同じ組織に所属している人達とコミュニケーションを取りながら、行う必要が出て来ます。

しかし、職場の人間関係に悩み、鬱病の発症や休職等、出社出来ない状態になってしまう場合も多くあります。
平成27年度に厚生労働省から発表された労働安全衛生調査によると、仕事で強いストレスを感じている人の割合は55.7%と非常に高く、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」は、原因の3割以上を占めているのです。

仕事を行う上で、大事なポイントとなる人間関係を円滑に構築することについて、考えてみたいと思います。

人間関係構築のポイントとは?

1. 挨拶をしっかり行いましょう。
職場に苦手な人や、あまり得意ではない人がいる場合、どうしてもその人を避けがちになってしまいます。
極力コミュニケーションを取らず、コミュニケーションを取る際も必要最低限にしてしまう場合が多いのではないでしょうか。
それでは良好な関係を築くのは難しいといえます。
積極的にコミュニケーションを取るのが難しい場合、まずは挨拶から始めるのがオススメです。
出社時、社内でのすれ違い時、帰宅時等、挨拶が必要になる場合は、しっかり挨拶を行うようにしましょう。その際、PC作業等を行なっている場合は、一旦手を休め、しっかり顔を向けて、目を見て挨拶することが望ましいです。

2. 共感出来る部分を探してみましょう。
良好な人間関係を構築する上で、共感出来る部分の有無はとても重要なことです。共感出来ると相手の考え等も分かり、より親密な関係を構築し易いといわれています。
冒頭でも記載していますが、職場には様々な人達が集まっています。役職、年齢、社歴、性別等も違いますが、既婚者や独身者、趣味等プライベートの部分も異なります。
例えば学生であれば、サークルや部活動等、共感出来る部分が多く、人間関係を構築しやすい環境といえます。
会社に所属するとそうではありませんので、共感出来る部分を積極的に探す作業がとても大切です。

3. 相手を尊重しましょう。

上記2で記載した「共感出来る部分」があったとしても、全て共感することは不可能です。
人間それぞれ今迄の経験を基に、性格や考え方が形成されています。
共感出来ない部分は、否定するのではなく、相手を尊重し、理解しようと努めることも重要なことです。

職場単位で人間関係を改善する方法もあります

良好な人間関係を築くことは、働く個人だけでなく、企業側にとってもストレスによる生産率の低下や人材流出などを防ぐ大きなメリットがあります。
社員同士の人間関係に、企業側が踏み込めないと思っていませんか?
以下のようなツールを使うことで、職場単位の人間関係ストレスを測り、ストレスが高い職場に対して改善策を取ることが出来ますので、企業の人事や安全衛生のご担当者の方は、ぜひ活用してみてください。

1. ストレスチェック(※ 2016年度より50名以上の事業所で義務化されています)
昨年度受けた記憶がある方も多いと思いますが、ストレスチェックの結果でも、「周囲のサポートに関する項目」として、人間関係が良好に保たれているかを評価することができます。

2. 職場の快適度チェック
職場の快適度を7つの領域から解析するツールです。7つの領域のうち、第2領域が「人間関係」の項目となっており、厚生労働省のこころの耳のサイトから項目の説明や職場改善事例を見ることができます。

良好な人間関係を継続する為には……?

最後になりますが、良好な人間関係を継続するには、感謝する気持ちを忘れないことが非常に大事だと感じます。
相手の言動があなたにとって、プラスになっていることに気付かない場合もあります。相手の言動が自分にとってどう役立つのかを自問してみましょう。
他人を変えることは非常に難しいですが、自分の認識を変えれば、自分の言動が変わり、他人からの評価が変わり、人間関係にもプラスに作用するのかもしれません。

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杉山敏之株式会社ドクタートラスト

投稿者プロフィール

人生で一番多くの時間を費やす「働く」という行為が少しでも有意義になるように、「いかに元気に過ごすか」をテーマに少しでも意義のある情報をお届けできればと思っています。「企業」と「労働者」双方に必要とされ、生産性の向上へ貢献できるよう努めてまいります。
【保有資格】健康経営アドバイザー
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

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