ワークシェアリングが叶える「幸福な国」

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皆さんは、ワークシェアリングという言葉をご存知ですか?

この働き方の推進国であるオランダは、『年間の平均労働時間が最も短い国』として選ばれるなど、ワークライフバランス先進国としての地位を確立してきました。

ワークシェアリングとは?

ワークシェアリングとは、労働者ひとり当たりの労働時間を短縮することにより仕事を分かち合い、雇用を作り出そうとする考え方のことです。EU諸国ではすでに導入されており、特にオランダでは失業率を大幅に低下させた実績があります。

オランダの幸福度と働き方の関係

オランダは、平均労働時間が最も短い国というだけでなく、子供が世界一幸福な国(ユニセフ:イノチェンティ レポートカード 11 先進国における子どもの幸福度 2012)であり、世界で最も幸福な国ランキング(世界幸福度報告書: WORLD HAPPINESS REPORT)でも常に上位に入っています。
その理由として考えられるのは、夫婦の片方だけに仕事や家事の負担が偏ることのないように、男女共にパートタイムを一般化し週3日労働としたり、1日の労働時間を6時間に調整することで、労働の自由化を実現をしたことが挙げられます。結果として、オランダでは女性の育児負担が減少し、夫婦が平等な生活環境を作ることが実現されています。
そんなオランダのパートタイムで働く人の割合は、日本よりもずっと高く、オランダ人男性の26.8%(日本人男性は13.8%)、女性にいたっては実に76.6%(日本人女性は45.9%)を占めています。そのため、特に働く母親(女性)の満足度が高く、子供の幸福度にもつながっているのです。家族を大切にしながら実質所得を増やすオランダ型のワークシェアリングはこのようにして形作られていきました。

日本におけるワークシェアリング導入の課題は?

アベノミクスの働き方改革により、「同一労働・同一賃金」のガイドラインが作成され、ワークシェアリングの制度自体は充実していく可能性はあります。しかし、現在の日本の制度や雇用の安定性を考えると、男女ともにすぐに普及するのは難しい状況です。年金だけでなく、福利厚生制度なども平等にならなければなりません。日本の今の現状では、単にワークシェアリングの制度だけを導入したとしても、男性=長時間労働、女性=パートタイム化が進むだけで、幸福度は上がっていかないのです。

何のために働くのか

自身にとって仕事が楽しいものであるという人は、日本の就業者数である6433万人のうち、一体どれほどいるでしょう。おそらく生活のため、生きるために働いていると答える人が圧倒的に多いのではないかと思います。しかし、働く時間や日数をコントロールし、家族との時間をより多く作ることによって、円満な家庭を保ち、充実した生活を送ることができます。
日本でもオランダのように労働の自由化まではいかずとも、働き方に対する選択肢が増えることで、働く側にとってはワークライフバランスを見つめなおすきっかけとなります。そして企業にとっては優秀な人材が介護や育児で流出する機会が減るというメリットもあり、労働者・企業の双方にとって重要な制度になっていくのではないでしょうか。

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