「あと5分」の二度寝が体に良くない理由

朝の太陽で体内時計を正確に

朝、目覚ましが鳴っているのに、布団の中でうとうとしながら、

「うーん、あと5分したら起きる・・・」

アラームが再び鳴っても「あともう5分・・・・」

この「あと5分」を繰り返しているうちに結局、

家を出ないといけないギリギリの時間に起きてしまった! なんてこと多くありませんか?

実はこの「あと5分の二度寝」が体内時計を狂わせ、生活リズムを乱れさせる原因でもあります。

 

1日の覚醒と休息のタイミングを司っている体内時計は、

起床直後の太陽の光によってリセットしています。

朝、起床直後に太陽の光を浴びることで脳内の体内時計の針が進み、人間は活動をはじめます。

体内時計が正確に機能していると、夜にメラトニンという休息ホルモンが分泌されます。

このメラトニンにより、体内時計が徐々にスピードダウンして

夜、自然な眠りに落ちることができます。

毎朝の体内時計のリセットをうまく行えていないと、

スッキリと起きられなくなり、朝寝坊を助長してしまいます。

朝にカーテンを閉め切った暗い部屋で、長い時間過ごしてしまうと、体内時計をリセットできません。

起床したらまずカーテンを開けて、陽の光を浴びることを朝の習慣のひとつに取り入れてみましょう!

 

日光浴で体と心を健康に!

 

日の光をあびることは、目覚めをよくするだけでなく、

からだとこころの健康にも影響します。

 

ビタミンDの生成

太陽光に含まれる紫外線により、体内にビタミンDが生成されます。

ビタミンDは、カルシウムとリンの吸収を促進する働きがあり、

骨を丈夫にしたり免疫力を高める働きをします。

不足してくると、骨粗しょう症や糖尿病、免疫力低下によりかぜをひきやすくなったりします。

 

 

セロトニンの生成

また、「幸せホルモン」とよばれるセロトニンも太陽光により作られます。

セロトニンとは、ドーパミン、ノルアドレナリンに並び「三大神経伝達物質」とよばれ、

人間の気分・感情をコントロールするためには欠かせない物質です。

 

・ドーパミン(喜び、快感、やる気)

・ノルアドレナリン(不安、恐怖、怒り)

・セロトニン(精神の安定)

 

ドーパミン、ノルアドレナリンに対し、セロトニンはいわばブレーキの役割をしています。

例えば、ノルアドレナリンが過剰に分泌されると、

不安や怒りの感情が強く出て精神的に不安定になってしまいますが、

セロトニンが十分に分泌されていることにより程よく抑えることができます。

このセロトニンが不足すると、気持ちが落ち込んだり怒りやすくなったりします。

やる気や、なにかに興味をもつ意欲も削がれ、結果としてうつ病になってしまうこともあります。

 

 

日照時間が短くなる秋冬や、屋内での弱い日差しでは、

十分なビタミンDやセロトニンを体内に作ることができません。

特に朝から晩まで社内にこもっている内勤の方や、

日焼けを気にして常に日焼け止めを塗る人は、日光が十分に浴びられず

ビタミンDやセロトニンが不足しがちです。

日光による紫外線を浴びすぎることは皮膚に負担を与えてしまいますが、

紫外線を恐れるあまり、極端に浴びなさすぎることもまた体と心によくありません。

 

適正な日光浴を

日本は南北に長いかたちをしているので、紫外線の強さも地域によって差があります。

また、夏と冬でも日差しの強さが違います。

日差しの強い夏なら1日15分程度、冬の柔らかい日差しなら1日30分程度を

めやすに陽の光を浴びるようにしましょう。

お昼休みに社内に籠っているのではなく、日光浴のついでにちょっとお散歩してみると、

気分もリフレッシュするきっかけになるかもしれません。

明日からぜひ、陽の光を十分にあびて心も体も健康になりましょう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

解説動画つき記事

  1. 衛生委員会等のオンライン開催についての通達が示されました

    【動画あり】もっと深く知りたい方必見!衛生委員会等のオンライン開催について詳しく説明します

一目置かれる健康知識

ページ上部へ戻る