「産業保健師」導入で人事部は楽になる!

定期健康診断の結果に何らかの所見がある社員が5割を超えるなど、企業が社員の健康管理に割く業務量は年々増えています。
さらに、昨年度からストレスチェックの実施が義務化され、本年1月からは、長時間労働やハラスメントに対する対策も強化されます。
そんな中で、産業医と人事スタッフだけでは業務がこなしきれない人事担当者や衛生管理者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では産業保健師の立場から「保健師を導入した場合にどこが楽になるか?」をわかりやすくお伝えします。

産業保健師ってどんな人?

「産業保健師」という名前を聞いても、ピンとこない方が多いでしょう。
保健師とは、看護師の免許を取得した上で、さらに保健指導や健康教育についての知識を深め、保健師の国家資格を取得した人を指します。
産業保健師は、保健師の中でも、企業の健康管理を専門に行っています。

産業保健師は何をしてくれるの?

産業保健師の業務は多岐に渡ります。
産業医とくらべて、法律で定められた業務が少ないため、企業に合わせて柔軟に業務内容を調整することができるのが特徴です。

産業保健師導入で楽になるポイント5つ

それでは具体的に、人事や衛生管理者の方が抱えやすい悩みと、産業保健師導入で楽になるポイントをお伝えしていきます。

☑産業医の面談枠がいつも埋まってしまい、衛生委員会に参加してもらえない。
➡保健師が面談の一部を行うことで、産業医のスケジューリングが楽になる!

保健師が不調者の一次面談を行うことで、産業医が絶対に面談を行わなければならない社員の対応に専念することができます。
さらに、月に1度程度しか産業医が訪問していない場合、面談希望者が出てから面談日まで間が空いてしまうことがあります。
そんな時も、保健師が月に複数回訪問していれば、より早い段階で対応できます。

☑衛生委員会の準備が面倒、話し合う内容もマンネリ気味ですぐ終わってしまう。
➡企業に合った年間テーマの作成や、資料作り、司会進行などが楽になる!

産業保健師は、衛生委員会に向けた資料作りや、委員会内でミニ講義を行うこともできます。
企業の衛生管理者を悩ませる「年間計画」についても、具体的なアドバイスをすることが可能です。

☑健康診断結果の管理をできていない。
➡健診結果の入力やその後の「事後措置」全般が楽になる!

保健師は、人事スタッフに代わって、健康診断結果の入力も行うことができます。
さらに、入力業務と並行して、受診勧奨を行ったり、保健指導が必要な社員をピックアップし、面談まで実施することができます。

☑衛生管理者や人事スタッフの方が、メンタル不調社員の対応で疲弊している。
➡担当者の心理的な負担が楽になる!

特にメンタル不調者の対応では、人事担当者や衛生管理者の方が社員の方とのコミュニケーションに疲弊してしまうことがあります。
そんな時に、保健師が対応のポイントをアドバイスしたり、実際に不調者と連絡を取る窓口になることもあります。

☑EAP(事業所外の相談窓口)などを契約しているが、相談が全く増えない。
➡気軽に相談しやすい窓口として相談が増え、社員へのサポートが楽になる!

事業所外の電話やWEB相談窓口を契約していても、相談者の顔が見えないため、相談数が増えないというケースはよくあります。
常勤でなくても、月に数回保健師が企業にいることで、今まで相談できなかった社員が相談に訪れることができます。
現時点では女性保健師が多いため、女性が多い企業で、産業医が男性の場合、特に高いニーズがあります。

産業保健師の導入を考え始めたら

産業保健師を雇用したい場合は、通常、専門の人材紹介会社などを通じて募集をすることになります。
弊社(ドクタートラスト)の場合は、毎月2回・2時間ずつといった短時間でも、ご依頼を承っております。
実際に「保健師ってどういう人だろう?」「うちの会社に来てくれたら、どんなことをしてくれるの?」といって疑問には、社内におります産業保健師が直接お話をさせていただきます。

2017年度もやってくる定期健康診断やストレスチェック、過重労働対策に向けて、産業保健師の導入をご検討される企業様は、ぜひお気軽にお問合せください。

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中村 眞弓株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

企業での健康相談や産業保健の経験を生かし、「じっくり聴く・しっかり考える」保健師を目指しています。社員の皆様・人事の皆様と一緒になって企業の健康を支えていけるよう頑張ります。
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
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