部下の強みを生かすために、上司が気をつけるべきこと

「あなたの強みは何ですか?」
こう聞かれて、即座に答えることができる人はどれくらいいるでしょうか。

社会では人の弱点や欠点に目が行きがちで、「批判」や「非難」をされることはあっても、「認める」「褒める」ということが多くないからではないでしょうか。
弱点や欠点に焦点をあてた「好ましくない面」については、他者からの意見として耳に入るものの、「好ましい面」を言葉に出して伝えてもらう機会は、誰しもあまりありません。

仕事の生産性を上げるために

趣味が読書の人に、好きな作家を尋ねると、作家のスタイルや作品の特徴などを饒舌に語ってくれます。
スポーツに打ち込んでいる人に、何が魅力なのかを尋ねると、そのスポーツで味わえる醍醐味や世界観を話してくれるでしょう。
そんな時、その人は、とても良い表情をみせてくれます。

その人の強みが、仕事で求められる内容や方向性と合った環境であれば、強みは武器となり、生産性も向上し、成果へと繋がります。
成果によって自分に自信を持てるようになり、1の力を1プラスαへと広げていくことも可能になります。
人は、強みを使って活動している時は生き生きと輝き、最も生産性が高くなると言われています。
強みは、人を前に突き動かし、意欲を持って取り組む大きな力となります。

逆に、弱みに焦点を当てると人は自信を失い、消極的な取り組みになります。
また、不安や緊張を伴い、十分な力を発揮することが難しくなります。

仕事で「無難に遂行すること」を求めると、結果的には安全であっても、成長やチャレンジへの機会を奪うことに繋がりかねません。
また、上司がそのように指示をすることは、部下を経験不足に陥らせ、成長を遅らせたうえで、「できない」という評価に繋がります。

無言のメッセージの怖さ

敢えて言葉に出さなくても、相手に対する評価は態度に表れます。
それは相手の潜在意識へと刷り込まれていきます。

ネガティブな評価は、相手への否定的な感情。
ポジティブな評価は、相手への肯定的な感情。

誰しも強みもあれば、弱みもあります。
上司は部下の弱いところ、できないことに焦点を当てるのではなく、

部下が伸ばせそうなところをとことん伸ばすようアドバイスすることを心がけてみてはいかがでしょうか。

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