「4S活動」で飲食店の労働災害防止!

飲食店2

労働災害による死傷者数は昭和53年をピークに減少傾向にあります。

一方で近年、飲食店での労働災害が増加傾向にあります。
その原因と予防について、探ってみたいと思います。

飲食店における労働災害の発生状況

労働災害による休業4日以上の死傷者数は、全産業では減少傾向にありますが、飲食店における 死傷者数は、ほぼ横ばいで推移している状況です。
事故の型別でみると、「転倒」(27%)、「切れ、こすれ」(25%)、「高温・低温の物との接触」(15%) の3つが

飲食店における労働災害の約3分の2を占めています。

4S(整理、整頓、清掃、清潔)活動を徹底する

飲食店の労働災害で最も多い「転倒」による災害は、約5割が「滑り」によるもの、約3割が「つまずき」によるものです。

「滑り」によるもののうち、約半数は水や油で床が濡れていて滑ったもの、「つまずき」による もののうち、約7割は荷物などの障害物につまずいたことによるものです。

これらは床の濡れをきちんと拭き取る、通路に置いてある荷物を片付けておく、といった 「4S(整理、整頓、清掃、清潔)」を徹底することで未然に防ぐことができます。
4S活動を徹底することで、転倒などの災害を防止するだけでなく、作業の効率化なども期待できます。

4S活動の進め方

転倒災害防止などに効果のある4Sですが、実際にはどのように進めていけばよいのでしょうか? その意味と進め方は次のとおりです。

1 整理・・・必要な物と不要な物を分けて、不要な物を処分すること
【進め方】
①不要な物の廃棄基準、物の要不要を判断する責任者を決める。
②4Sゾーン(区域)ごとに、所属従業員全員が掃除し、不要な物 を廃棄する(定期的に行う)。
③店長(または安全担当者)が定期的に整理の状況をチェックする。
④チェック結果により改善し、必要に応じ廃棄基準を見直す。

2 整頓・・・必要な物をすぐ取り出せるように、分かりやすく安全な状態で配置 すること
【進め方】
①現状を把握する(置く物、置き場所、置き方、使用時の移動距離)。
②置く物の種類、置き場所、必要数量を決定する(種類・量とも 絞り、移動距離を短くすること)。
③場所ごとの管理担当者を決める。
④取り出しやすく、しまいやすい置き方を決める。

⑤定期的にチェックし、必要に応じ改善する

3 清掃・・・作業をする場所や身の回りのほか、廊下や共有スペースのゴミや汚 れを取り除くこと
【進め方】

作業スペースや通路が濡れていると滑りやすくなるので、清掃する。

4 清潔・・・整理・整頓・清掃を繰り返し、衛生面を確保し、快適な職場環境を 維持すること

 

食品衛生面での配慮や、接客スペースの清掃・清潔の徹底のほか、飲食店内全体の4S活動の実施まで進めると、職場に潜む労働災害のリスクが低減され、職場の安全確保にも効果的です。

ぜひ、今日から4S活動を実践してみてはいかがでしょうか。

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