そのウトウト入浴、かなり危険かもしれません。

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入浴中に眠くなってしまって、ついウトウトしてしまったという経験はありませんか。そのウトウト、実はかなり危険な状態かもしれません。

入浴時のウトウト、その正体

その正体、実は「失神の一歩手前」の可能性があります。失神とは、体内の血流低下により脳への血流が遮断されることで突然、意識を消失してしまう状態をいいます。つまり、入浴によって、意識を失いかけている状態にあるということです。

私たちが日常で感じる眠気の多くは、完全な睡眠状態に入る前の眠りたいという欲求に基づく生理的現象です。入浴中におきる眠気は、湯に浸かり副交感神経が優位になることで、体がリラックス状態になる時に起きる場合がほとんどです。しかし、ここでいう「失神の一歩手前」の状態はそうした眠気とは、全く違うケースになります。

なぜ入浴によって、意識を失ってしまうのでしょうか。

 

入浴中における意識消失のメカニズム

  1. まず、湯船にしっかりと浸かると、入浴直後は血圧が急激に上昇する。
  2. 湯の温かさによって、体内温度を一定に保とうと血管が拡張し、血圧が下がる。
  3. 血圧が下がることで、脳への血流が低下する。
  4. 血流低下に伴い、脳へ十分な酸素を運ぶことができなり、脳=酸欠状態となる。
  5. 酸欠状態=ウトウトと気持ちよくなり、単なる眠気として勘違いする。(実は、意識障害が始まっています!)
  6. そのまま一気に意識を失う場合がある。(失神・気絶状態!!)

浴槽内で、立ちくらみのような状態になった経験はありませんか。これも同様のメカニズムであるとされ、入浴による急激な血圧変動から脳の虚血によって、引き起こされると考えられます。多くの人は一定の血流量を保つことができますが、高血圧や動脈硬化を指摘されたことがある方は、こうしたリスクが高いので、注意が必要です。

 

意識を失いかけているかどうかの見分け方

ウトウト状態が意識障害によるものか、単なるリラックス状態なのかを区別するには、以下を参考にしてください。

  • 通常の声の大きさで声をかけても、応答がない
  • 応答がある場合でも、話すとろれつが回っていない

ただし、これらの見分けは、第三者がいる場合に限ります。一人暮らしや周りに誰も人がいない場合、自己判断するのはなかなか難しいでしょう。そのため、入浴時に眠気が襲ってきた時はすぐに浴槽から出るようにするなど、日頃から意識するとよいでしょう。

 

望ましい入浴方法

温度 38~41℃程度 ※42℃以上が最も死亡事故が多い。
入浴時間 10~15分程度 ※長くなるほど、血圧降下が大きくなる。
浸かり方 半身浴がよい。 ※特に、高血圧の方
湯から出る時 ゆっくりと出て、急に立ち上がらない。 ※急に立ち上がると、血圧が急降下する。

深夜や起床後2時間、食後1時間以内、飲酒後などの入浴は避けましょう。特に、飲酒した後は、アルコールによる血管拡張で血圧降下を促進するため、危険です。危険な入浴によって、ひどい場合は意識障害による溺死事故につながってしまうケースもあります。高い温度で長く浸かりすぎないように、適切な入浴を心掛けましょう。

 

※併せて、読みたい「ヒートショック現象」

冬場に多くみられる入浴時の現象に、「ヒートショック」というものがあります。温度差による急激な血圧変動を引き起こし、身体に影響を及ぼす現象です。こちらも併せて、ご参考ください。

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