侮るなかれ「猫背」の影響

みなさんは、猫背について、どのようなイメージがありますか?

姿勢が悪いと注意されることもある猫背ですが、見た目の問題だけでなく、様々な症状を引き起こすことがあります。

 猫背が引き起こす可能性のある主な症状

肩こり・腰痛肩や首は成人で約5kgもある頭を支えています。猫背になるとさらに負担がかかり、肩・首への血流が悪くなることで肩・首のこりがおこりやすくなります。また、身体全体を支える腰への負担も大きくなり、腰痛の悪化につながります。
便秘

胃腸の不調

猫背は常に前屈みのため、胃腸等の内臓に負担がかかります。腸や胃の動きが悪くなり、便秘や食欲不振といった症状が起こることがあります。
肌あれ腸内環境の悪化が肌荒れにつながることがあります。
視力の低下前屈みになることで、気づかないうちに近くで物をみています。長時間、物を近くでみると、視力が低下します。猫背は血流を悪くすることもあるため、眼精疲労もたまりやすくなります。
肺換気量低下前傾姿勢になることで肺のある胸郭が狭くなり、呼吸が浅くなります。
基礎代謝の低下猫背になると背中の筋肉が休んだ状態になるため、筋肉が衰えてしまいます。基礎代謝が落ちることで肥満につながることもあります。

猫背になる主な原因

*日本人は背中、臀部、大腿部の裏等の筋肉が発達しづらいと言われています。身体の背後を支える筋肉が少ないことで、前かがみの姿勢になりやすいと言われます。

*パソコン、スマートフォン、ゲームなどの普及により、長時間同じ姿勢をとることが多くなることで、首から背中、腰の筋肉が前屈みに固まってしまいます。

*姿勢を保つためには筋力、体力が必要です。運動不足によってこれらが不足すると、身体をまっすぐに支えられなくなります。

オフィスでもできる猫背対策

*両足を床にしっかり着け背筋を伸ばして座りましょう。
⇒椅子に浅く座り、足を前に投げ出すように座ると、背骨から骨盤までが丸まってしまいます。

*腰の後ろにクッションを当ててみましょう。
⇒クッションや大きめのタオルを巻いたり畳んだりして自分の腰にあて、背筋が伸びるように調整しましょう。

*時には背筋を伸ばす意識をしましょう。
⇒前屈みで作業をしている時は、30分に1回は背筋を伸ばし、胸を開きましょう。深呼吸をすることもおすすめです。

*正しい姿勢で歩きましょう。
⇒上から一本の糸で釣り上げられるイメージで、アゴを引き、背筋を伸ばし、腰のあたりから脚を出すようなイメージで歩きましょう。

猫背は見た目だけでなく、様々な症状の原因になることがあります。思い当たることはありましたか?毎日積み重なる影響は大きいので、日々、意識してみてはいかがでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

解説動画つき記事

  1. 【動画あり】「抗原」「抗体」ってなに? コロナ抗体検査は必要?

一目置かれる健康知識

ページ上部へ戻る