健康診断を受診しない人の「健康上の課題」とは?

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厚生労働省は、平成27年12月9日に「平成26年 国民健康・栄養調査」の結果を公表しました。
その結果から、健康診断の受診率と生活習慣は密接な関係にあることが判明しました。

健康診断の受診率と傾向

過去1年間に健康診断を受診しなかった割合は、男性が27.8%、女性が37.1%となっています。
また年齢別にみると、男性は70歳以上、女性は30歳代で最も受診率が低い状況となりました。

さらに結果を詳しく見ると、健康へ影響がある状態の労働者については、より顕著に未受診の傾向にあることがわかりました。
未受診者の傾向とその割合は下記の通りです。

【男性】
・現在習慣的に喫煙している者 33.3%
・運動習慣のない者      70.0%

【女性】
・現在習慣的に喫煙している者 10.5%
・運動習慣のない者      79.8%
・肥満者           24.4%

また、男性女性関わらず、血圧の平均値が高い人は未受診の割合が高い結果となりました。

健康診断を受診しないとどうなる?

労働者に健康診断を受診させることが企業には義務付けられており、受診させないと50万円以下の罰金などの罰則規定が設けられています。
また、労働安全衛生法では受診しない労働者への罰則は定めていませんが、裁判例では、事業者は労働者に対して労安衛法上の健康診断の受診を職務上の命令として命じることができ、受診拒否に対して懲戒処分を行うことが認められています。

健康診断を積極的に受けましょう!

今回の調査にある、喫煙や運動習慣、肥満という項目は、病気などの要因になることが明らかなものです。
喫煙をしていると心筋梗塞や狭心症、大動脈瘤が起こりやすいといわれています。
また、運動習慣がなく肥満気味の人は動脈硬化の恐れがあるだけでなく、筋力が落ちて転倒し易くなるなど身体的な不具合に繋がることも考えられます。

健康診断の重要性を改めて認識し、年に1回かならず受けることが必要でしょう。

また、企業としては健康診断受診励行週間を設けたり、衛生委員会の議題として健康診断を取り扱うなど、積極的に健康診断受診率向上の策を講じることも必要ではないでしょうか。

 

平成26年 国民健康・栄養調査

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山中 学

山中 学株式会社ドクタートラスト 産業保健部

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