過重労働相談窓口に寄せられた「ブラック労働」の数々

gaso

厚生労働省は先月11月に過重労働解消キャンペーン期間として、過重労働や賃金不払残業の撲滅に向けた集中的な取組を行いました。
そのキャンペーンの中でも大きな取り組みとなった「過重労働解消相談ダイヤル」と「労働条件相談ほっとライン」の具体的な相談結果が公表されました。

「過重労働解消相談ダイヤル」

これは、キャンペーン期間中の11月7日(土)に各都道府県労働局の職員が直接相談を受け付けるものであり、たった一日で488件もの相談が寄せられました。
その中には、月の残業時間数が100時間を超えるものや、賃金不払い残業など
非常に深刻な状況の相談が多く寄せられました。

「労働条件相談ほっとライン」

こちらは、委託事業により平日夜間・土日に無料で相談を受け付けている窓口になり、
4月1日から11月7日までの約7か月間に16,788件もの相談が寄せられました。

具体的な相談内容《例》
○証券会社の営業【50代、労働者】
ほとんど毎日4時間以上残業しており、その上、本社や支店長からの命令で、営業実績を上げるべく
本来休日である土曜日も毎週出勤しているため、残業時間は1か月100時間を超えている。

○食料品の製造(製造業)【50代、労働者】
毎日午前6時から翌日午前2時くらいまで働いており、1か月200時間を超える残業をしているが、労働時間が管理されておらず、残業手当は一切支払われない。また、定期健康診断も実施されていない。事業場内では、長時間労働によりうつ病を発病し、自死した労働者もいるようだ。

日々の仕事を見直すきっかけに

上記の相談に対して、各相談窓口では相談者に対して労働基準法や関係法令の規定、解釈について説明、また相談者の意向も踏まえ、管轄の労働基準監督署や関係機関を紹介が行われました。
さらに、労働基準関係法令上、問題があると認められるケースについては、労働基準監督署に情報提供を行い、監督指導を実施するなど、必要な対応を実施する予定のようです。

なお、11月で過重労働解消キャンペーン期間は終了しましたが、
「労働条件相談ほっとライン」に関しては引き続き、相談窓口が受け付けられており、
労働者はもちろん、事業主の方でも労働に関する様々な疑問や悩みを相談することができます。

厚生労働省を中心に、過重労働に関して積極的な取り組みが行われている今こそ
日々の労働での悩みを相談してみてはいかがでしょうか。

≪労働条件相談ほっとライン≫
[電話番号]0120-811(はい!)-610(労働)
[受付時間・曜日]月・火・木・金17:00~22:00、土・日10:00~17:00

田野 優人

田野 優人株式会社ドクタートラスト 産業保健部

投稿者プロフィール

大学時代から産業保健に興味を持ち始め、日々勉強しております。
気になる情報を、若い世代の方にも分かりやすく丁寧に発信していきます。

この著者の最新の記事

関連記事

衛生管理者の必携知識

  1. be483c01d9a06ef39c6cfe9758825ad7_l

    パワハラに該当する3つの要素を厚労省が公開

  2. a0001_013731

    定期健康診断結果報告書 記入にあたっての注意事項

  3. kakudai

    平成29年4月より、労使合意に基づく社会保険の適用が拡大します!

  4. o0750105012406792094-731x1024

    業務委託契約の安全配慮義務

  5. 9e78a28996f81959d3bb63126d735f02_m

    受診勧奨ってどうするの?

一目置かれる健康知識

  1. 採血中に具合が悪くなるのは、なぜ?
  2. jiritu
  3. 180405_shishitsuijyousyou.jpg
  4. 87c30181d5d399c9275972574c37e27b_m
  5. tabajo-675x400
  6. kahun
  7. 0119-kahunsyou
ページ上部へ戻る