昼休みのケガ、接待中の事故は…? 知らなきゃソンする「労災の適用範囲」

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業務中に起きた事故などによって負ったけがや病気に対して支給される「労災保険」。
一般的に、業務と傷病との間に一定の因果関係があるとみなされた場合に労災が適用されます。
では、この「業務」とは、どこからどこまでの範囲を指しているのでしょうか?
詳しく考察してみたいと思います。

休憩時間にケガをしてしまったら?

お昼休みなどの休憩時間にケガをしてしまった場合、労災は適用されるのでしょうか?
厚生労働省が発表している「労災保険給付の概要」で、下記のように定められています。

▽昼休みや就業時間前後に事業場施設内にいて業務に従事していない場合
「出勤して事業場施設内にいる限り、労働契約に基づき事業主の支配管理下にあると認められますが、休憩時間や就業前後は実際に業務をしてはいないので、この時間に私的な行為によって発生した災害は業務災害とは認められません。ただし事業場の施設・設備や管理状況などが原因で発生した災害は業務災害となります。」

休憩中や就業時間前後の私的な行為による事故は労災の対象外ですが、たとえば休憩時間に社内の雨漏りなどにより足を滑らせて転んでケガを負った場合には、事業場の管理状況が原因で発生した事故となるため、労災保険支給の対象になるということになります。

出張中にケガをしてしまったら?

出張で遠方に出向いている際や社用で外出し会社を離れている際にけがを負った場合は、労災の対象になるのでしょうか?
こちらに関しても、厚生労働省により下記のように定められています。

▽出張や社用での外出などにより事業場施設外で業務に従事している場合
「事業主の管理下を離れてはいるものの、労働契約に基づき事業主の命令を受けて仕事をしているときは事業主の支配下にあることとなります。この場合積極的な私的行為を行うなどの特段の事情がない限り、一般的には業務災害と認められます。」

つまり、出張中や外出中は会社を離れてはいるものの、業務の遂行中にあたるため、全般的に労災が適用されるということになります。

接待中に事故が起きてしまったら?

飲み会やゴルフなど、取引先との接待中にケガを負ってしまった場合、労災は適用されるのでしょうか?労災の対象となる業務災害は、「労働者の業務上の負傷・疾病・障害・または死亡」(労災保険法第7条)とされており、ポイントは「業務上かどうか」という点にあります。

取引先との接待に関しては、業務上必要であるということもできますが、親睦を目的として行われる場合も多く「業務を遂行している」状態とはいえません。
そのため、接待中のケガは労災の適用範囲外となる可能性が高いでしょう。
ただし、営業上必要とされ会社や上司からの指示のもと実施した場合には労災の対象となる可能性もあるため、業務上の必要性が判断の決め手となります。

労災が起きてしまったら

以上のように、労災の認定において問われるのは「業務上の必要性」と「業務遂行性」の有無となります。万が一労災が起きてしまった場合には、まずこの点を確認しましょう。
判断に迷った場合には、下記労災保険相談ダイヤルに問い合わせてみるのも良いでしょう。

・労災保険相談ダイヤル
0570-006031/受付時間9:00~17:00(土日祝日除く)
・参考資料
厚生労働省「労災保険給付の概要」
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/040325-12.html

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