ナフタレン、セラミックでも健康障害防止措置が必要に

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2月の記事で紹介した、ナフタレンならびにリフラクトリーセラミックファイバー(RCF)の特定化学物質追加が正式に決定しました。
法律の施行・適用は、平成27年11月1日からで、一部経過措置を除き既に効力が発生しています。

作業環境への対応や、有害物質としての認識の改め等多岐にわたる対応が必要となりますが、
その中でも作業者だけでなく、人事・総務部門まで気を付けなければならない点をピックアップします。

6か月に1回の健康診断が必要

今回、2つの化学物質が特定化学物質の特定第2類物質に位置づけられるとともに、特別管理物質になり、その結果、特定化学物質健康診断を受診することが必要となりました。

特定化学物質健康診断の受診義務は、平成27年11月1日からの適用となっているため、早急な対応が望まれます。
また、現在業務に従事している者だけでなく、過去に当該業務に従事していて、現在は違う業務に転換されている労働者に対しても同じく、受診が必要です。
ただし、過去に従事していた者の健康診断では、一部除外できる項目もあります。

なお、健康診断の結果票は30年間の保存が必要なうえ、特定化学物質健康診断結果報告書の提出も行わなければなりません。

健康診断でもう1点注意が必要なのが、リフラクトリーセラミックファイバーは、鉱物の一種であり、耐火物として使用される場合があることから、リフラクトリーセラミックファイバー等を製造し、または取り扱う業務のうち一部の業務については、
「粉じん作業」に該当します。 このため、このような業務については、今回の改正政省令の規定に加えて、粉じん則並びにじん肺法、じん肺法施行規則の規定が適用され、じん肺健康診断の受診も必要となります。

休憩室の設置も

特定化学物質障害予防規則によれば、『事業者は、第一類物質又は第二類物質を常時、製造し、又は取り扱う作業に労働者を従事させるときは、当該作業を行なう作業場以外の場所に休憩室を設けなければならない。』と決められており、
さらに、その化学物質が粉状の場合は、休憩室の入り口に衣服用ブラシを設置すること、足に付着した物を除去するために入り口には水を流すこと、床は掃除機や水洗によって掃除できる構造にしなければならないことも決められています。

そのため、事業者は現場の近くに休憩室と洗浄設備の設置も今後の課題として考えていかなくてはならないでしょう。
また、当たり前ではありますが、作業場での喫煙・飲食もより一層厳しく取り締まっていく必要があります。

速やかに対策を講じたい

本改正は、その必要があるかどうかを確かめる、リスク評価からおおよそ9か月での施行となりました。
公布からわずか2か月での適用であり、厚生労働省としてもこの案件を問題視していることがうかがえます。

今後、事業者に厳しい目が向けられることが予想されます。速やかな対応が必要不可欠でしょう。

 

【参考】
厚労省HP:ナフタレンおよびリフラクトリーセラミックファイバーに係る規制の追加

 

山中 学

山中 学株式会社ドクタートラスト 産業保健部

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