インフルエンザワクチンって効く?効かない? 迷った人はコレを読め!

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製造方法の問題で出荷自粛が求められていた化血研製のインフルエンザワクチンに関して、厚生労働省は10月21日、その自粛要請を解除し、一部地域で懸念されていたワクチン不足も解消される見通しのようです。

昨今は受験生だけにとどまらず、インフルエンザワクチンを毎年のように打つことが一般的になっているように見受けられます。しかしそれと同様に「インフルエンザのワクチンは打っても効果がない」「ワクチンは危険なものだ」といった意見も根強く耳にします。

11月を目前に控え、ワクチンを打とうかどうしようかと考えている皆さん。
インフルエンザワクチンを打つ前に、ワクチンについての正しい知識をここで身につけておきましょう。

そもそもインフルエンザワクチンとは

ワクチン接種を理解しようとするとき、「避難訓練」や「耐震工事」を思い浮かべるとよいでしょう。

避難訓練とは、火事が起きたときにすべき動きを事前に知っていることで、実際にそういった事態が起きたとき、スムーズに対処・避難することができるよう訓練を行うことです。

耐震工事は、地震を想定して建物を補強することで、重大な被害に合うことを防ぎます。
同様にワクチンとは、ウイルスや細菌などの病原体を弱毒化したり無毒化したものを体内に注射することで、体にウイルスを覚えさせ、実際に感染した時に速やかに免疫細胞が対処できるようにするものです。

しかし、避難訓練を行ったからといって、火事が起こらないとは限りませんし、耐震工事を行ったから100%安全とはいえません。

インフルエンザのワクチンは「インフルエンザの感染を完全予防」できる薬ではないのです。

ワクチンを打てば「インフルエンザにかからない」という誤解

1つに、インフルエンザワクチンは接種後、予防効果を十分に発揮するためには2週間ほどの期間が必要となります。その期間の間にインフルエンザに感染してしまうケースも十分にあります。
さらにもう一つ、インフルエンザワクチンが効果を発揮している期間は、平均して5ヶ月程度といわれています。

インフルエンザのピークは12月~3月、5ヶ月の有効期間であることと、効果発揮までの時期を考え合わせ、一般的には11月までの接種が勧められています。

そしてもう一つ、再び「避難訓練」を例に上げるなら、例えば非難する人が怪我をしていたり、体調が悪かったりした場合はどうなるでしょう? 元気な時のようにスムーズに避難できるとは限りません。
また「耐震工事」を行ったとしても、建物が老朽化していたらどうでしょう? どんなに補強してあっても、強い地震には耐えられませんね。
ワクチンも同じです。 ワクチンは「免疫力の底上げ」であるに過ぎず、ワクチンによってウイルス自体が体内に全く入ってこなくなるわけではないのです。

ワクチンを打ったから100%安全ということはなく、合わせて手洗いうがい等を含めた予防をきちんと行なうことが大切です。

インフルエンザワクチンの副反応について

ワクチン接種とは無毒化したウイルスを体内に入れることであるといっても、体に異物を入れるわけですから、まれに副反応と呼ばれる「副作用」がおこることもあります。
インフルエンザのワクチンの副反応は発生頻度も低くかなり軽度のものがほとんどです。

接種した場所に発生する副反応

インフルエンザワクチンを接種すると肌が赤くなったり腫れたりする、という話を聞いたことがある人もいるでしょう。この症状は接種した人の10~20%が発症するといわれている副反応で、他にも、硬くなる、熱を持つ、接種箇所が痛くなるといった症状が確認されています。しかしこれらの症状は通常2、3日で消失し、その後は特に問題なく過ごすことができます。

全身に発生する副反応

さらに少数、接種した人の5~10%ですが、全身に症状が出る場合があります。
発熱や悪寒、頭痛や嘔吐、下痢、リンパ節腫脹といった症状のほか、倦怠感や一過性の意識消失、めまい等を引き起こすといった症状が起きることもあるのです。
これらも接種した場所に発生する副反応と同じく、通常2、3日で消失します。もしそれよりも長期間症状が残る場合は、受診した医療機関に相談しましょう。

重篤な副反応が出てしまった場合

予防接種受けた後は通常、30分程度、すぐに医師と連絡をとれる場所にいる必要があるといわれています。急な副反応が起こる危険性があるためです。
現在、確認されている重篤な副反応は以下の通りです。

・アナフィラキシー症状
・喘息発作
・急性散在性脳脊髄炎
・ギランバレー症候群
・肝機能障害、黄疸

症状として有名なのは、重度のアレルギー反応であるアナフィラキシー症状や喘息でしょう。
これらは、主にウイルスに対してアレルギー反応を起こすことで発生する症状です。

接種した後は

接種当日は入浴を含め、いつも通り生活を行うことができます。
ただし、激しい運動や大量の飲酒は控え、接種部位を清潔に保つよう、心がけてください。

また、幹部を強くこすったり、揉んだりすることはなるべく控えてください。

最後に、インフルエンザの副反応の多くは接種後24時間以内に現れます。
万が一、高熱や痙攣などの異常な症状が現れた場合は、すぐに医師の診断を受けてください。

インフルエンザのワクチンは怖いもの?

インフルエンザの重篤な副反応についてお伝えしましたが、これらはあくまでもごくまれに発生する症状です。
過剰に心配したり、それをもとにインフルエンザのワクチンを危険だと判断する必要はありません。
インフルエンザワクチンの正しい知識を身につけ、正しいインフルエンザ対策を行い、冬を乗り切りましょう。

佐々木 泉

佐々木 泉株式会社ドクタートラスト 経営企画部 広報課

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少しでも、皆さんの力になれたらうれしいです。

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