早期発見のために〜大腸がんのはなし〜

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女性の死亡率1位

先日、俳優の今井雅之さんが亡くなったことで注目されている「大腸がん」。気付いた時には既に腸閉塞となり、腸が壊死し緊急手術が必要な状態だったとのこと。癌が大きくなりすぎて腸の内腔を塞ぎ、物が通過できない状態になっていたのだ。身近な人はもちろん有名な方が大腸がんで亡くなると、自分もそうなるんじゃないか?と不安になる方もいるだろう。がんの部位別死亡率を見てみると、【男性】1位:肺がん 2位:胃がん 3位:大腸がん 【女性】1位:大腸がん 2位:肺がん 3位:胃がん となっており、大腸がんは女性のがん死亡率1位である。このように書くと、大腸がん=死というイメージが強くなってしまうが、実は大腸がんは定期的に検査を受けることで、比較的簡単に早期発見・治療ができるのだ。

大腸がんはどんな病気?

大腸がんは、結腸(上行結腸、横行結腸、下降結腸、S状結腸)・直腸・肛門に発生するがんの総称で、特にS状結腸と直腸に発生することが多い。癌は臓器によってその進行スピードがさまざまであるが、大腸がんは他の部位の癌と比べてもゆっくり進行することが多い。そのため、定期的に検診や検査を受けていれば、進行してしまう前に発見することができ、開腹手術でなく内視鏡治療だけで完治することもできる。今井雅之さんは元来体が丈夫でずっと病院にもかかったことがなかったそうだ。恐らく亡くなる直前の状態まで癌が進行するのには10年近くの歳月がかかったのではないだろうか。

簡単にできる大腸がん検診

一般的に、大腸がん検診として用いられている検査は「検便」である。2日間便を採取し、便の中に目に見えない血液が混入しているかどうかを調べる。癌や大きいポリープが存在すると、その部位から血が出ていることが多く、目に見えない血が混ざっていないかを調べることで、癌やポリープの可能性を知ることができる。検便の結果が陽性(潜血反応あり)であればさらに詳しい検査が必要となるが、検便は侵襲のない検査なので、ぜひ1年に1回は受けるようにしたい。

 

田中 祥子

田中 祥子株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

企業の健康管理室で働いていた経験を様々なかたちで皆様にお届けしたいと思っています。

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