体調不良を撃退するスケジューリングのコツ

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病気になるのは突然で、曜日や時間を選ばない。
しかし、特定の曜日に心身の不調が増え、欠勤も増えることはよく知られている。
これらの不調を防ぐためには、スケジュールの立て方に工夫をしてみてはいかがだろうか。
特にスケジュールを管理する立場にある方には、以下の知識を頭の片隅に置いて頂きたい。

脳卒中・心筋梗塞の多い月曜日

鳥取大学医学部による研究では、男女・年齢を問わず、月曜日に脳卒中が多いという結果が出ている。
心筋梗塞については、男女差が出る。
女性は土曜日の心筋梗塞が多いが、男性(特に仕事に就いている人)は、月曜日に心筋梗塞を起こす確率が2割程度高い。

月曜日は、前日の日曜日と比べて血圧も上がりやすいため、高血圧を抱えてながら仕事をしている人は特に注意が必要な曜日である。

ストレスによる不調・自殺も多い月曜日

体の病気だけでなく、メンタルの不調も月曜日に多い。
自殺も月曜日に多いという統計結果があり、月曜日の朝はダイヤが乱れやすい。
自殺に至るほど重度ではなくとも、「風邪っぽい」「胃腸の調子が悪い」「頭痛がする」などの体調不良による欠勤・遅刻も月曜日が他と比べて3割程度多い傾向にある。
俗に言う「ブルーマンデー」は、これらの不調を言い表しているのだ。

仕事のミスも月曜日に集中?!

欠勤や遅刻につながるようなメンタル不調でなくとも、休日との切り替えが難しい月曜日は、仕事の能率も下がりやすい。
米国では、月曜日に作られた商品には欠陥が多いことを意味する「ブルーマンデー・レモン」(レモンは欠陥品という意味)というスラングもあるそうだ。

スケジューリングにも工夫を

月曜日は気力・体力ともに充実しているから、重要なミーティングや大事な会議、手をつけにくかった仕事を入れてしまいがちである。
しかし、それはブルーマンデー(月曜日の不調)の発生率を高めてしまう大きな要因となる。

月曜日は、火曜~金曜の準備期間とし、なるべく自分のペースで仕事に取り組めるようなスケジューリングが出来ると良い。
会議の日程を決める管理職の立場にある人は、会議やミーティングの日程調整をする際に、なるべく月曜日は避けると良いだろう。

逆に、水曜日と木曜日は、気力・体力・集中力ともに最も高い曜日となる。
重要な会議は水曜日・木曜日がお薦めだ。短時間で、密度の濃い話し合いができるだろう。

業務の性質上、月~金曜日まで同じ業務を同じタイムスケジュールで行う必要がある人は、なるべく日曜日に体を動かし、夜は早めに就寝するように心がけよう。
睡眠不足による気分の落ち込みや体調不良を避けることが出来るうえ、気持ちもリフレッシュできる。
月~金までエンジンをフル稼働させ、同じパフォーマンスで働ければ理想的なのだろうが、人間はロボットではない。
心身のリズムをじっくり観察し、それに合わせた動き方・働き方を考えていくことも、健康に長く働いていくために必要な努力である。

中村 眞弓

中村 眞弓株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

企業での健康相談や産業保健の経験を生かし、「じっくり聴く・しっかり考える」保健師を目指しています。
社員の皆様・人事の皆様と一緒になって企業の健康を支えていけるよう頑張ります。

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