変化を生む聴き方【傾聴】

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カウンセリングやコーチングにおけるコミュニケーション能力の一つに
「傾聴」(Active Listening)がある。

相手の心は、聞き取れる言葉だけではなく、表情やしぐさ、動作や息づかいに現れる。
ただ耳を傾けて聞くのではなく、能動的に聴く、つまり耳と目と心を活用し、
注意深く聴く事が「傾聴」である。

傾聴のポイント

1)相手の話を聞くのが7割、自分が話すのは3割
2)相手の話を遮らない
3)相手の話の腰を折らない
4)相手の話の内容や考えを否定しない
5)助言・説教をしない
6)自分の考えを押し付けない

傾聴とは、相手の立場、相手の価値観に立って話を聴くことであり、
相手を評価せずありのままを受け入れることが大切だ。

傾聴を用いたサーバントリーダーシップ

最近では「傾聴」「共感」「気づき」等を重視する「サーバントリーダーシップ」
これにより組織改革を行う企業が増えてきている。
サーバントリーダーシップは、支配型リーダーシップの反対に位置づけられ
支援型リーダーシップとも呼ばれる。

サーバントリーダーが行う支援とは「部下の目標達成のため」の支援であり、
その支援を通じて、周囲の部下から信頼を得、主体的に協力してもらえる
状況を作り出す。

「部下との信頼関係」こそが、部下に対する影響力の根拠となるのだが、
その信頼関係を気づくための手段として挙げられるのが「傾聴」なのである。

傾聴することで部下が何を求めているかを知ることができ、それを理解し応えようと
努めることで、部下も上司を信頼し、自然と期待に応えるようになる。

この信頼関係の土台があれば、その後も相手のリソースを引き出し、
自己判断・決定を促し、部下の成長へと繋げることが可能となる。
加わえて、あなたの言葉自体も、一層部下に響きやすくなるのだ。

このように、サーバントリーダーシップは、権力ではなく人間力で
人を動かすリーダー術と言える。

リーダーシップを発揮し切れていないような場合、
サーバントリーダーシップによるアプローチは突破口となり得るだろう。

傾聴の効果

全てのコミュニケーションの土台は、まず相手の話を聴くことだ。
傾聴という手段を用いることで以下のような効果が期待できる。

・信頼関係の構築
  あなたが傾聴する姿勢を示すことで、人は尊重されたと感じ、そこに信頼関係が生まれる。
・浄化作用
  傾聴により、安心感の下に話すことが促進される。
  「話す=放つ」と言われるように、人は話すという行為だけでも心が軽くなり浄化される。
・自己受容の促進
  常に受容されることで、自己否定的になっている人も段々自分を受け入れられるようになる。
・自己理解の促進
  話し手は自分の話したことを客観的に捉えることができ、気持ちや考えが整理できる。

傾聴はあくまで手段である。

聞きたいことを聞くのではなく、相手が伝えたかったり願っていることを聴くと意識することで、
今までとは違った人間関係を築くことができるだろう。

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精神保健福祉士 須田

精神保健福祉士 須田株式会社ドクタートラスト

投稿者プロフィール

メンタルクリニックでのカウンセリング従事の後、「働く人」を理解すべく一般企業にて勤務。その後ドクタートラストに入社。
自然成長は望めない時代だからこそ、「個」と「組織」の両面に、健康という手段をもってアプローチすること大切だと思っています。知識ではなく、明日から職場で使える「スキル」を発信し、働くことが楽しいと思える社会の構築を各現場から作っていけたらと思います。
【保有資格】精神保健福祉、産業カウンセラー、第二種衛生管理者、健康経営アドバイザー
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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