たばこのもう一つの弊害!?

stop smoking

自治体により公共の場での分煙や禁煙の対応が進んでいる現代。
喫煙による本人の健康への影響だけでなく、副流煙による周囲の人の健康にも大きな影響を及ぼすことが知られるようになった。
喫煙による健康への影響と聞くと、肺への影響により肺がん、血液への影響により(いわゆる)悪玉コレステロールを増加させ、善玉コレステロールを減少させる、といったことは、多くの人もご存知だろう。
血液への影響の中で、もう一つ、意外な、でも重要な影響が出ることがわかった。

たばこと性染色体

人の性別に関わる性染色体の一つに「Y染色体」がある。
とある研究で、血液の検査をするための採血の時に、喫煙者であった場合と、そうでない場合に、異なる変化が見られたという。

A.採血時、喫煙者・・・・血液中のY染色体の喪失が見られた。
B.採血時、非喫煙者・・・血液中に染色体の異常が見られなかった。
※Aは、習慣的にたばこを吸う者。
※Bは、A以外のたまに吸う者、過去に吸っていた者も含む。

さらに、喫煙者の場合、現在の喫煙の本数が多ければ多いほど、Y染色体の喪失がみられる細胞の比率が高かったという。

残念ながら、この研究でわかったのはここまでである。

そもそも、「Y染色体」というのは、正常な雄個体ではX染色体と同時に存在し、正常な雌個体には存在しない性染色体のことをいう。

Y染色体の喪失が極端に多くなったとしたら、Y染色体を持たない雌個体が増えるのだろうか・・・・など、様々な想像が膨らむ新しい結果だと言われている。

血液にも大きな影響

上記の染色体異常との関連は、結局、たばこを吸うという喫煙習慣が、血液にも影響を及ぼすことは確かである。
人の体をめぐる血液は、いろんな面での健康を担っている。
たばこを吸うという一つの行為が、体の多くの範囲へ影響を及ぼすということを忘れずに居たいと思わずにはいられない。

西岡 まゆみ

西岡 まゆみ株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

自分も働く労働者の一人として、皆様の立場に立った視点を持つことも忘れずに情報発信していければと思っています。

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