若者のストレスと産業医面談

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厚生労働省より、平成26年度版の厚生労働白書が発表された。

今年度の白書によれば、労働衛生にかかる範囲では、
若い世代のストレス過多が読み取れる結果となった。

若者世代の不安の在り処

厚生労働省が2014年に行った「健康意識に関する調査」では、
40~65歳以上が身体上などの自分の健康や病気に不安を感じている一方、
20~39歳の世代では、将来のことや仕事上のことに不安を抱いていることが分かった。

また、20代の自殺の原因・動機について、
「仕事関連の悩み」「健康問題(うつ病)」の2つで全体の40%ほどを占めるなど、
大きな問題点として若者のストレスがクローズアップされる結果となった。

20~39歳に関しては幸福度も低い傾向にあり、
ストレスを抱えていることが、自身を塞ぎ込ませてしまう、悪循環となっているようだ。

さらに、同年代層においては普段の睡眠で十分な休養が取れていると回答した者は
60%に満たず、心身ともに疲労を抱えていることが見受けられる。

企業としての安全配慮

現在の状況を踏まえると、
若者が不安なく、働きやすい環境を整えることが
企業にとって必要不可欠な対応となる。

若者のストレスへの配慮といった点では、
入職後3ヶ月や半年、1年、3年と経過面談を産業医により行うことも有効な手段であるだろう。

産業医との面談を行うことで、
会社の人には中々打ち明けることが出来ない若者の胸中を知ることが可能であり、
仕事に対しての不安や悩み、就業上の困っている点に対して、早期の対応が可能となるのである。

若者の早期退職を防ぐ為にも

平成25年に行われた調査によると、
満15~34歳の若年労働者において、初めて勤務した会社を辞めた理由が
「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」が1位、
続いて「人間関係がよくなかった」、「仕事が自分に合わない」、
「賃金の条件がよくなかった」となっている。

若者の早期退職は、
自身に問題がある・だらしがない・忍耐力が足りない等とよく言われるが、
企業としての「働かせ方」も十分考慮されなければならず、今後の課題もある。

「働かせ方」を考える為には、本人からの聴取は必要である。
その為にも若者にこそ、産業医面談を受けて貰えるよう、声掛けは必要不可欠である。

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長谷川 隼人

長谷川 隼人株式会社ドクタートラスト 産業保健部

投稿者プロフィール

産業保健分野に関する情報を、
素早く正確にお伝え出来るよう、頑張ります。

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