大人の食育

日本の朝食

食育ってなんだろう

平成17年から施行された「食育基本法」により、「食育」という言葉が浸透するようになったのは
つい最近のこと。
だが、実はこの「食育」ということば、意外にもルーツは大変古い。
明治時代には「科学的食養法」という石塚左玄の著作の中で用いられ、
「体育・徳育の根元も食育にある」、と記述されているのだ。

さて、子どもへの食育の意識は広がっている印象はあるが、
食育を受ける機会のある子どもよりも、実際は大人の方が食育をきちんと理解できていない、
ということはないだろうか。

ここでは、おとなが食育に対してもつイメージについて、いくつか興味深い報告を紹介したい。

オトナの食育に関する調査

ライフネット生命保険が行った、「オトナの食育に関する調査」より、20歳~59歳の男女1000名にきいた
「食育」という言葉からイメージするものについて、以下に紹介する。

食育 言葉イメージ

食育とは、「食文化を学ぶこと」(64.6%)、「食材の栄養素を学ぶこと」(60.5%)、「食べ残しやゴミを減らすこと」(50.0%)との認識が大部分を占めていることが分かる。

また、男女別でも興味深い結果が表れている。

食育 男女別

全体的には女性の方が、食育に対してイメージを広げている傾向が出ているが、一方で男性の方が高い項目も。
「間食をしないこと(おやつを食べない)」は、女性3.8%に対し、男性9.2%と、男性は女性の倍以上高い結果となった。
そのほか、「メニュー表でカロリーチェックすること」も、男性の方が食育として意識しているようだ。

男性の食材選びは「価格」と「見た目」に偏りがち?

食育の一環として重要なのは、買い物のシーン。
食料品を購入するには、選択基準にその人の食に対する価値観が反映されているといえる。

では、購入時にオトナは何を意識しているのだろう。
こちらのグラフをご覧いただきたい。

食育 買い物基準

意識している割合が髙かったのは「価格」(92.4%)、次いで「見た目」(79.6%)、「栄養バランス」(74.5%)と続く。
「価格」、「見た目」までは男女ともに大半の人が意識している結果となったものの、
それ以外の項目においては男性は女性より意識している割合が低く、「栄養バランス」を意識していない男性は3割半となった。

 

皆さんにとって、食事とはどういう位置づけにあるだろうか。
1日3回、365日食べるとして、私たちの一生の食事回数は約88,000回になる。
日々口から摂り入れ、消化吸収し、それを材料として私たちのからだが出来上がっていくとイメージしていただきたい。
「We are what we eat」という言葉があるが、我々は食べたものそのものである、
という意味がすんなり入ってくる気がしないだろうか。

子どもに対して用いられることの多い「食育」。
いま一度、振り返ってみてはいかがだろうか。

グラフ:出典(ライフネット生命保険)

 

林 晴香

林 晴香株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

DT保健師の林です。
産業保健分野に限らず、健康に関するお役立ち情報を配信できればと思っております。

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