ホワイトカラー・エグゼンプションとは

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ニュース等で「ホワイトカラー・エグゼンプション」という言葉を一度は耳にした事があると思う。

しかしながらこの「ホワイトカラー・エグゼンプション」がどのようなものなのかわからないといった方もいるのではないだろうか?

「ホワイトカラー・エグゼンプション」

この「ホワイトカラー・エグゼンプション」直訳をすると「ホワイトカラーを免除(除外)する」という意味となる。

では、なにから免除(除外)するのだろうか?

これはホワイトカラー労働者を労働時間規制の適用から除外すること。
労働者が残業をしたら残業代を支払わなければならないルールがあるが、
ホワイトカラー労働者は、そのルールから除外するしという事である。

つまり「多様で柔軟な働き方」を可能にし、労働時間ベースではなく、成果ベースの労働管理を基本とするための制度である。

適用条件

このホワイトカラー・エグゼンプションだが今のところホワイトカラー労働者すべてに適用されるわけではなく、
下記の条件に適用される労働者が導入対象として検討されている。

・労働時間では成果を適切に評価できない業務に従事している者
・業務上の重要な権限及び責任を相当程度伴う地位にある者
・業務遂行の手段及び時間配分を使用者に具体的に指示されない業務に従事している者
・年収が相当程度高い者

このように高収入で相当程度の責任を持つ管理職や、
専門性の高い業務を行う従業員が対象となっている。

また、上記の適用除外対象となる労働者の健康管理強化のため、
週休 2日相当以上の休日の確保、月80 時間以上の時間外労働で医師の面接指導を
受けることなどを労使委員会で決議し、行政官庁に届け出なければならないとされている。

メリット

労働者は仕事の繁閑に応じて働く時間を自由に設定できる、
また、長時間働いても残業代が出ないので
仕事を早く切り上げようという動機づけになり、
逆に残業が減るといった考え方もある。
また、企業としても無駄な残業代がなくなり、
成果に見合った報酬を支払う事ができる。

デメリット

残業代がなくなったことによる年収の低下や、
逆に残業時間の増加につながるのではないかといった
懸念のある労働者がいることも事実である。

今回のホワイトカラー・エグゼンプションは
現在アメリカで実施されている制度を模したものである。
ここで注意したいのはアメリカでは外部労働市場が発達しており、
転職が一般的な点である。
そのため、労働者は労働時間や賃金に不満があれば、
転職による解決を図りやすい。
使用者側は、転職に伴う有能な人材の流出を防ぐため、
労働環境に対する配慮をしなければならない等の状況があっての制度である事を忘れてはならない。

そのような状況を考えると、日本で導入する場合、
制度の運営方法や適用される労働者等の
制度の整備が必要であると言えるであろう。

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宇田川 太郎

宇田川 太郎株式会社ドクタートラスト 産業保健部

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