運動は健康に良いのか?悪いのか?

Woman running on treadmill in gym.

ずいぶん涼しくなりました。スポーツの秋ですね!
スポーツで体を動かして汗をかくのはとても気持ちが良く、心身の健康にも良いことはご存知の通りです。
一方、「過激なスポーツは寿命を縮める」という話を最近耳にすることも。
そのような話を聞いてしまうと、
「運動をしない方がいいのではないか?」「運動をするのが怖い!」と感じる人もいることでしょう。
果たして、「運動」は、健康や長生きするために、本当に良いことなのだろうか?悪いことなのだろうか?

人の寿命と心拍数

人の生命にとって重要な「心拍数」という視点から、人の寿命を考察した説を考えてみよう。

「人間は、一生涯の間に打つ心拍数は大体、決まっている」

 私たち人間の一生の心拍数は、およそ20~24億という説がある。

※心拍数とは、一定の時間内に心臓が拍動する回数のことで、「脈拍数」と同様である。
健康な成人の安静時の心拍数は、個人差はあるが、1分間に約60回~100回が標準値となる。

この一生の心拍数から、次に挙げる計算式にて、寿命(分)を割り出すことができる。

『寿命(分)=20~24億(拍)÷1分当たりの心拍数』
1.一生の心拍数を23億とする。
2.その人の1分間の心拍数で、1.を割る。
3.2.で出てきた数が、寿命(分)である。

心拍数が1分間に60回の人の場合、寿命は72.9歳。70回の人の場合は、62.5歳となる。

この話はもちろん完全に正しいわけではない。すべての人に有効とは言えないが、目安としてみれば興味深いし、心拍数が少なければ「長生き」ができ、心拍数が多いと「長生きできない」という考え方は参考にしてもいい。

運動と心拍数

一生の心拍数が決まっているとすると、あまり使い過ぎない方がいいのか?
運動して心拍数が上がってしまうのは良くないのではないか?

そのように考えてしまうのも無理もない。
しかし、自分自身の年齢や体力に合った方法で運動し、習慣化できて行ければ、これまで通り健康のためには良い。
どんな運動が良いのか、どの程度の強度なら良いのか、改めて確認したい。

激しい運動には注意が必要である。

運動強度が高くなるほど心拍数も上がる。心拍数は、運動の強度の客観的・数値的な指標となり得る。

頑張らなくてはいけないような「激しい運動」は、急激に心拍数を上げてしまい、心臓への負担が大きいため、注意が必要だ。
ゼーゼーした息づかいで、やっと会話ができるという運動では、強度が高すぎるのである。

適度な運動は、心肺機能を強化する

適度な運動とは、「人と楽に会話ができ、1時間でも無理なく続けていられる運動」と考えるとわかりやすい。
楽に呼吸ができるペースでのウォーキング、ジョギング、自転車などの有酸素運動が代表的である。

習慣的に有酸素運動を継続することで、徐々にペースを上げていき、上げたペースでも呼吸や脈拍が乱れないようになると、心肺機能が鍛えられる。

心肺機能を鍛えることで、安静時の心拍数は徐々に下がり、心拍数が下がれば、寿命が伸びることにつながる。

適度な運動は、持久力の向上や、血液中の脂質がエネルギーとして使用され、効率的に脂肪燃焼ができるようになる。

その結果、多くの人が持病として持っている高脂血症や高血圧を改善・予防することも期待できる。

<結論>

自分にとって楽に続けられる強度の運動を継続することは、心拍数が上がりにくくなり、強い心臓と、効率的な脂肪燃焼が期待できることから、「健康に良い」と考えられる。

西岡 まゆみ

西岡 まゆみ株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

自分も働く労働者の一人として、皆様の立場に立った視点を持つことも忘れずに情報発信していければと思っています。

この著者の最新の記事

関連記事

衛生管理者の必携知識

  1. rousai

    労災が発生!衛生管理者は処罰を受けるか?

  2. 6jikan

    北欧で流行りの「1日6時間労働」! 日本で実現する?

  3. 地球儀

    世界の労働時間ランキング、日本は何位?

  4. syamei

    違法長時間労働で社名が公表される企業、されない企業

  5. 過重

    健康診断の受診義務が過重労働対策になる!

一目置かれる健康知識

  1. ^8DCC026F7626FAF8066AAF708AC72A779CE8E682D19ADB58CB^pimgpsh_fullsize_distr
  2. 171121
  3. 疲れ目のサイン
  4. 採血中に具合が悪くなるのは、なぜ?
  5. tabajo-675x400
  6. 落ち込むビジネスマン
  7. nyuugann
ページ上部へ戻る