石油コンビナート等における災害事故防止会議の開催

コンビナート画像

近年、石油コンビナート等における事業所で爆発火災等の重大事故が発生し、
その一部は多数の死傷者が出るなど深刻な事故となっている。

本年1月9日に発生した、三重県四日市市での工場爆発事故も、
まだ、皆様の記憶に新しく残っているのではないであろうか。

石油コンビナートには我が国の経済や産業の基盤となる、石油や化学などのプラントが、
多数立地しており、その安定操業は、経済活動の観点からも大変重要である。

これらから、2014年6月24日に、3省(総務省消防庁、厚生労働省、経済産業省)は、
事故情報、政策動向等を新たに取りまとめ、事故防止に向けた政策動向を発表した。
参考リンク:http://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2014/06/260624.html(経済産業省)

本日はその中の、いくつかの政策動向をピックアップして紹介してみたいと思う。

1、関係法令の履行確保に係る指導等(厚生労働省の政策動向)

…法令に基づく「危険物」「化学設備」に関する監督・指導、リスクアセスメントの推進に努める。
○一定の類型に該当する爆発性の物等を「危険物」として指定。
○リスクアセスメントの実施を努力義務として規定。

2、危険物事故防止ブロック会議(総務省消防庁の政策動向)

…危険物事故防止アクションプランの取組が、行政機関相互における事故防止の
共通認識及び連携強化を図ることで、一層効果的なものとなるよう、開催を予定している。
(時期は、平成26年10月~11月)

3、平成26年度危険物安全週間の推進行事(総務省消防庁の政策動向)

…平成2年度より、毎年行われている6月第2週の危険物安全週間に、
さらなる危険物の保安に対する意識の高揚及び啓発を全国的に推進するため、いくつかの行事を開催した。
○危険物安全大会
①危険物保安功労者等消防庁長官表彰式
②記念講演会

○「平成26年度危険物安全週間推進標語」の選考結果
…危険物安全週間を推進し、危険物災害の防止と危険物の貯蔵・取扱いの安全を呼びかけることを目的とし、
「平成26年度危険物安全週間推進標語」を募集。
最優秀作である平成26年度の標語は「危険物 読みはまっすぐ ゼロ災害」。

このほかにも、各省は様々な政策動向を発表している。

実は、石油コンビナートの事故の発生要因としては、
維持管理不十分等の人的要因が『約4割』をも占めているのである。

また、危険物施設の火災事故では、維持管理不十分、
確認操作不十分等の人的要因によるものが多く原因として挙げられている。

今回の災害事故防止会議の政策が、少しでもこの、
人的要因によって起きる、重大な事故を避けるきっかけになることを期待したい。

田野 優人

田野 優人株式会社ドクタートラスト 産業保健部 産業カウンセラー

投稿者プロフィール

大学時代から産業保健に興味を持ち始め、日々勉強しております。
気になる情報を、若い世代の方にも分かりやすく丁寧に発信していきます。

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