過重労働と生活の質

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労働安全衛生法では、1ヶ月の残業時間が100時間を超えると、
労働者の申し出があれば、産業医(または医師)の面談を受けさせなければ
ならないと決まっています。(労働安全衛生法 第66条の8)

また、1ヶ月80時間以上の場合には、労働者の申し出があれば、面接指導または
面接指導に準ずる措置を実施することを、努力義務としています。
(労働安全衛生法 第66条の9)

過重労働面談では、心身の健康状態を確認し、必要に応じて就業制限(ドクターストップ)
をかけ、過重労働による健康障害を予防・早期発見しています。

この産業医面談で、健康上問題が無いと判断されれば、長時間の残業が認められる
ことになります。

1ヶ月100時間残業した場合の生活は、どのようなもの?

1ヶ月に100時間の残業とは、月の勤務日数を22日とすると、平均すると1日約4時間半の
残業をしていることになります。
下の表は、月の残業時間と睡眠・プライベートの時間を表したものです。

過重労働2

残業時間が0時間であれば、約5時間確保できていたプライベートの時間が、2時間残業すると
約3時間になってしまいます。
このプライベートな時間には、食事の時間や入浴の時間なども全て含まれるため、実質趣味の時間
はほとんどありません。
また、1日の残業時間が3時間を超えてくると、プライベートな時間を削ることも難しく
なるため、睡眠時間が減っていく傾向にあります。

1日4時間の残業で睡眠時間は6時間に、5時間の残業で5時間になります。
睡眠時間が4時間以下になると、心疾患による死亡リスクは、7時間睡眠の約2倍と言われています。

長時間残業が続くと

心疾患やメンタルヘルス疾患などの病気を発症する危険性があるだけでなく。
生活の中の楽しみや、仕事へのやりがいなどが無くなってしまいます。

人にとって、働くことはとても大切なことですが、趣味や娯楽の時間を楽しむことも重要です。
仕事とプライベートの両方が充実していなければ、心の健康を保つことが出来ません。
転職などを考える際にも、仕事とプライベートの両立出来る会社を選ぶ人もいます。

過重労働面談を実施するだけでなく、残業時間を減らしワークライフバランスを実現するために、
人員の適材・敵数配置なども検討する必要があります。

大久保 優子

大久保 優子株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

みんなが元気に働ける社会が目標です!
産業保健の魅力と大切さを伝える情報を、発信出来るように頑張ります。

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